2009年12月28日

12月集合日のご報告

2009年最後の集合日を終え、冬至も過ぎ、冬の空気もすっかり本格的になってまいりました。田畑の命は緩やかに休息の季節へ入り、来春の訪れを待ち焦がれているようです。

年の瀬も迫り、だいぶ遅くなってしまいましたが、12月の集合日の様子を振り返ってみたいと思います。


12月の畑作業は、冬を迎える畑へ、防寒対策などを施しました。種まきシーズンは2月下旬までお預けとなり、雑草対策などもほとんどないこの季節、秋に種を降ろした冬野菜、春野菜を寒さから守ってあげる作業が主になります。防寒対策のメインは、ソラマメとえんどう豆。秋に芽を出して成長し根を伸ばし、この時期の霜や木枯らしなどの厳しい寒さの間は一旦成長を止め、春の暖かさを待ってもう一度復活します。このあたりの畑には、筑波山からの北風(いわゆる筑波颪)が吹き込むため、秋に延ばした茎葉がことさらに寒さで痛まぬように風除けを拵えてあげることにしています。農家それぞれに工夫されて対策しており、資材や方法は様々です。要は、風や霜から守ってあげられればよし。実習畑では、周囲の農家さんを参考にして、昨年の稲藁を利用して風除けをこしらえてみました。風除けのほかに霜対策として、枯れ草などを株元に敷きました。自然農の畑は雑草が生えているため、通常の農地よりも霜や霜柱に強いのが特徴でありますが、こうしたちょっとしたひと手間も、時には必要ですね。こうした作業は葉物野菜や麦などにも効果はありますので、それぞれに工夫されて冬を乗り越えてみましょう。

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空豆を北風から防寒対策



畑では、冬の間の土作りも実習を行いました。自然農そのものとは少し違った方法なのですが、近隣の森や林の落ち葉、そこに棲みつく土着菌、米ぬかなどを畑の表土と少し掛け混ぜ、畑により豊かな微生物環境が築かれることを期待しての作業。作付けを無理せず、自然農でより作物が育ってくれるように、肥料として何かを投入するというよりは、生物循環が活発になるような微生物環境のための一工夫と言ったらいいでしょうか。まだエンジンが暖まってないような畑などには、こうしたきっかけづくりも、自然農ライフでは必要になってくることもあります。


お昼前には、年越し前の最後の集合日ということもあって、周囲のごみ清掃を全員で行いました。つくし農園からごみが出るということはまずないのでしょうが、どこからともなく、風にのって散らかるゴミ。農園の周囲は休耕地が殆どのため、農園のプレーヤーみんなで清掃することで少しでも周囲の環境良化につながればと思います。皆さんご協力ありがとうございました〜。

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全員で周囲のゴミ拾いです


午後からは、田んぼ作業。まずは田んぼにて、スズメ被害の状況や、ネット掛けの様子を説明しました。昨年と比べ物にならないほどのスズメ被害の進度は、参加者も唖然。掛けたネットは決して網目が大きくないもので、スズメが通り抜けるには羽が触れてしまうために十分効果を期待していましたが、スズメの執念はそれを上回り、網にぶつかろうが絡まろうが、必死の体あたりで進入、食事、脱出を日々繰り返してしまい始めているのです。案山子も、ネットも、鳥避けテープもむなしく、脱穀作業が遅れた方は、収穫した米の9割以上を食べられてしまうということになってしまいました。それでも、早め早めに収穫、脱穀を済まされたプレーヤーは、ほとんどスズメの被害にあうことなく作業を済ませていますので、今後はこれも参考に、ネット等に頼りすぎずに適時に作業を行うことも、「自然」農なのではないか、という思いも新たにいたしました。

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この隙間をスズメが通り抜ける・・・


また、脱穀や籾摺りを終えたあとの稲藁と籾殻、米ぬかなども、田んぼに戻しました。育った命の必要分だけを我々がいただいて、それ以外はなるべく田畑にもどし、次の命へ育ってもらうためです。できるかぎり、持ち込まず、持ち出さず、そのめぐりの中で毎年毎年の太陽の恵みが田畑に降り注ぎ、自然農の生命循環は続いていきます。考えすぎる必要はありませんが、育った藁を、育った田んぼに満遍なく振りまいて土に戻している時、ようやく自然農の米作りが終わりを迎えた気持ちになるんですよね。

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稲藁を大事に田んぼへ返します。   藁が満遍なく散らされました。



同時に、脱穀と籾摺り作業も行いました。先月の籾摺り作業で行った足踏み脱穀機、唐箕、循環型籾摺り精米機に加えて、プレーヤーのNさんが持参された「手動式籾摺り器」も登場しました。足踏み脱穀、唐箕の作業までは人力で作業をしているつくし農園ですが、それ以降の作業は電気の力を借りています。雑草屋が所持する籾摺り機が電動式のため、そこは仕方がありません。(もちろん、モーター駆動を工夫して人力などにすることは可能でしょうが。)Nさんの籾摺り器は、シンプルながら精度は非常に高い手動式の器械で、雑草屋も始めて目にしましたが、なかなかの発明品のようでした。電気式の籾摺り機は、構造上、籾米が1kg程以上ないとうまく籾摺りができないのですが、手動式のものはお茶碗いっぱい分からの籾摺りが可能で、収量がそれほどなかったお米などの籾摺りにはちょうど良く、他のプレーヤーさんも、順番待ちをしての人気の使用となりました。

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足踏み脱穀は慣れてきたかな?   籾摺り機を真剣覗き込んでます。

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↑手動の籾摺り器も登場♪↑    作業は陽が落ちるまで・・・



いよいよ来年の集合日で2009年度の農園もひとめぐり。畑も田んぼも静かな時期となりますが、また皆さんにお会いできるのを楽しみにしております。今年一年お世話になりました。ひとまずは、良いお年をお迎えください。
posted by 雑草屋 at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(09年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月30日

10月集合日のご報告

お待たせいたしました。10月に行いました、集合日と臨時集合日の様子をお届けいたします。


[10月集合日]

10月集合日は、連休の10日に行いました。
畑実習では、えんどう豆、空豆、ライ麦の播種を実施。9月に播いた大根やカブの種が、発芽して少しずつ大きくなっていく様子も観察できました。いよいよ種播きは、来期につながる作付に移り始めてきましたね。草刈りは、集まったプレーヤーで、共同草刈りを行いました。自身の区画の周囲で、雑草が覆うように生えてしまっている箇所を、使い勝手の良いように刈りそろえました。自分の畑を利用する以外に、周囲をある程度綺麗にするのは、一人では面倒になってしまいますが、こうして集合日でそろって作業すると10分程度で済んでしまうのがいいところですね。いつもご協力感謝します。

田んぼでは、稲刈りを目前に控えての稲架(おだ)組み実習を行いました。まずは干し場の確保の為に、これまた皆で草刈りです(笑)。つくし農園では、何をするにもこうした下準備作業が必要なのです(笑)。干し場を用意できたら、いよいよ稲木を組んで稲架を作っていきます。毎年毎年経験していく中で手馴れた様子のプレーヤーと初体験のプレーヤーが自然に混合チームを組んで作業にあたりました。自然農や稲架に限った話ではありませんが、天然素材の造作物は、しっかりと、上手く建てられると、その出来栄えが美しさに比例します。上手く出来たら綺麗で、ちょっとまずいとなんかゆがんで見えてしまうもの。はてさて、上手く建てられたでしょうか。

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まずは全員で草刈り!!


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稲木を組んで稲架を作り、    完成姿はなかなかのモノ♪


周囲の区画よりも実りの早い方は、さっそく稲刈りスタート! 臨時の稲刈り実習も行い、先ほど組んだ稲架に掛けて、いよいよ、つくし農園に、稲刈りシーズン到来いたしました。

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さあ干し始めましょう!!



[臨時集合日]

先週末の25日(日)には、臨時で稲刈り実習を行いました。早稲の稲は既に刈り取り十分の様子。やることは刈って結わえて稲木に干す、それだけですが、聞くのとやるのはまた一味違うもの。
実りの様子や刈る時期も、稲の種類によって様々なつくし農園。実習では雑草屋の香り米を刈り取りました。田んぼの足元はまだまだ水が残る湿地田ですので、刈ってそのまま田んぼに置くわけにはいきません。実習ではムシロを畦道に広げて、刈った束を重ねていきました。

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なかなか、さまになってますねえ。


刈り終えたら昨年の稲藁で束を結わえます。ここでも一工夫、水につけて湿らせた稲藁で、くるくる回して手元できゅっと縛り上げます。これも言葉では説明できません。
束ね終えたら稲架(おだ:この地域ではこう呼びます)に掛けて干します。またまたここでも一工夫、2:1に束をずらして交互に竿竹に掛けていきます。こうすることで乾燥効率、干し場節約、雨水対策、などの効果抜群の稲架掛けが可能になります。干し終えたら、昨年も行ったスズメ対策を仕上げに行います。隣の葦のジャングルから聞こえる無数のスズメの鳴き声には、ついつい怯みそうになりますが、ここでもちょっとした工夫を。鳥の、羽に当たる物を嫌う習性を利用し、見え難い黒糸を干した稲の周囲に張り、スズメの攻撃を防ごうというもの。鳥避けネットで被えば一番ですが、はてさて効果やいかに??

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こちらはシンプルに黒糸のみ   こちらはしっかり包囲網を 

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不織布でぐるり覆う方も♪


実習後にそれぞれの稲刈りを進めつつ、お昼は恒例の持ち寄りランチパーティーを開催しました。参加プレーヤーの皆さんが少しずつ持ち寄っただけでも、みんな合わせると超豪華ランチになるのがいいところ。メニューは書ききれませんが、美味しかったですなー。ごちそうさまでした!!

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左には、さらに倍以上のメニューがズラリ(笑)。
posted by 雑草屋 at 01:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(09年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月08日

台風一過

強力な台風18号メーロー(マレー語でジャスミン)に、つくし農園も襲われました。
今日は台風一過とはいえ暴風が吹き荒れてましたが、見回りした田んぼの様子を写真報告いたします。

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前日まで水位ゼロの田んぼがここまで冠水!

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鳥避けのテープは風に破られ、、   案山子は力尽きていた。。。

  
 このクラスの台風が田んぼを吹き荒れたら軒並み倒伏するんじゃないの?と思いますが、さすが自然農の稲は頼もしい限り。長幹種の数株は少し影響を受けましたが、ほとんどの稲は問題なし! 稲刈りを控えての水位の上昇はちと作業に多少の支障も考えられますが、まずはこの力強い生育に拍手を送りたいと思います。(ほっ。)

 
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ん?台風ってなんだっけ(笑)?
posted by 雑草屋 at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(09年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月29日

鳥害対策(田んぼ)

秋分を過ぎ、大きな台風らしい台風も来ないまま、つくし農園の田んぼの稲が、いよいよ頭を垂らしはじめました。10月の刈り時を迎える前に、やはり心配なのが鳥の様子です。昨年は収穫前の田んぼでの鳥の害はほとんど目立たなかったつくし農園ですが、今年はどうやら様子が違うようです。
9月の前半ごろから実り始めた早生の黒米やうるち米などに、はっきりと鳥の食べた跡が見られるようになってきました。このままではせっかくのお米が雀の餌に消え果てしまいます。

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雀に啄ばまれた黒米の穂



農法に関わらず、田んぼから鳥を避ける方法は大体同様におこなわれると思いますが、列挙すると
・鳥除けネット
・忌避テープ、糸、紐など
・案山子
・忌避グッズ(CDやカラスの剥製などなど)

効果や費用はそれぞれですが、資材や手間そして効果を考え、つくし農園ではまず忌避テープ(キラキラ系)と案山子で対応を試みることにいたしました。

被害が増しはじめた先週末、急遽プレーヤーの皆さんにご案内して、有志数名にてテープ張りと案山子作りに挑戦です。鳥害の目立つエリアは少し多めにテープを張り、また田んぼ全体も囲むようにキラキラテープを張りました。また、古着やボロの麦わら帽などと竹竿を組み合わせて、3体の案山子も要所要所に設置。5、6名で作業できたおかげで、1時間ほどで一通りの作業を終えることができました。

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ぐるりと周囲をキラキラテープで囲み

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竹竿などで案山子を手作り   果たして効果やいかに?!!


油断は禁物ですがまずはこれで様子をみて、いよいよとなったら防鳥ネットも考えなければなりませんね。さて、どうなることやら。


個人Blogにて、鳥対策についての考察も別途ご参照ください。
posted by 雑草屋 at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(09年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月22日

8月集合日のご報告

雑草屋です! 8月ももう終わっちゃいますねえ。

この8月は、集合日の数日前まで雨らしい雨もない梅雨明けのような明けてないような曇天が続き、集合日のころから大雨が降りだし、そして一週間ほど雨は続き、そしてこの10日ほどは遅まきの夏の陽気が続いています。とてもよいタイミングで雨に覆われたせいか、田んぼの稲が遅まきながら分蘗が進んできています。早い区画ではすっかり出穂して花が広がるところもみられるようになりました。畑は、うむ、みなさん十人十色の様子ですね。今年は果菜類がどうも調子が悪いようです。モグラにやられている感じですかねえ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

さてすっかり遅くなりましたが、8月の集合日の様子を振り返ってみましょう。

8月の集合日は、畑、田んぼ、それぞれ出席プレーヤーの皆さんの区画を周って田畑の観察会を行いました。

午前中は畑。つくし農園は、借りている地主さんの土地ごとに寅の畑、卯の畑、未の畑がありますが、それぞれが土の様子、草の様子が異なります。その中にもまたプレーヤーさんの個性によって様々に変化が現れ、こうした機会を設けて自分以外の区画の話を実践者の話を聴くのはとても勉強になりますね。サツマイモが育ちません〜、というお隣の区画では、サツマイモが順調です〜という話。2年目を迎えて、昨年と草の様子ががらりと変わってきましたという話。自然農の畑は、作物だけでなく、土、草、虫、微生物、全てが年月を共にして生きているのだと、実感がわいてきます。

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皆真剣に観察しています。


お昼は、なんか、キンキンに冷えたサングリアを飲んだような飲まなかったような、美味しいランチで記憶が曖昧です(笑)。のどゴクリ♪


午後は田んぼ。畑同様に、区画の観察会です。こちらも植え時、苗、草刈りが様々に影響して、それぞれが個性を放っています。稲作りは畑と違い、ある程度の作業は共通しているため、プレーヤーさんそれぞれに「稲の種類」と「植え時」、「草刈り時期」をお話してもらいました。8月上旬の段階では、早い時期に植えた苗の生育が目立っていました。順調に分蘗が進んでいる区画、草に負け気味の区画、こちらもやはり、自分以外の様子を見聞きしていくことで、また自分の体験に生かすことができますね。また、この時期からお盆を過ぎて8月下旬を迎えると、いよいよ田んぼの草刈りも最後のシーズン。花が咲き始めたら田んぼに入ることは控えたいものです。最後の分蘗を願い、皆さん各自、草刈りに励みました。 共同作業でも、一ヶ月で驚くほどに成長した雑草を皆で刈り倒しました。これをもししないでいたら・・・と考えると、恐いですね。田畑の共同作業としての周囲の草刈りは、やはり農体験には欠かせない作業なのですね。

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草刈りに励んでます!


夕暮れまで汗を流したあとは、場所を移して懇親会を行いました!! 内容? みなさん語ってましたね〜(笑)。なぜかテーマは「33歳の自分について」。いやあ、楽しかった。2次会も、翌朝も。ビールたっぷりご馳走様でした〜〜。


次回9月集合日は12日です。
posted by 雑草屋 at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(09年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月21日

7月集合日のご報告

夏本番を直前に迎えた集合日、雑草の勢いに負けることなく夏の作業にプレーヤーが集まりました。

午前中はいつものように畑の実習。実習畑にも、トウモロコシに枝豆、里芋、サツマイモなど、すくすくと成長を見せる野菜が目立ち始めました。梅雨が明け、暑さが本格的に厳しさをますと、作物たちにとって(もちろん雑草にとってもですが)深刻なのは日照りであり、水分の確保なのは想像に難くありません。決まりごとではありませんが、自然農の畑では基本的には水分の補給などは天任せの雨だよりとなります。草を刈る場所が10cm変わるだけで、隣や周囲の作物に当たる光の量が随分と変わるのが自然農の面白いところ。日照に当てたい親心と、むやみに草を刈りすぎてカラカラの日照りに襲わせかねない手加減の狭間で作業がついついストップします。草刈り一つ、種播き一つに、天候や雑草の様子も重なってくるところが、自然農の奥深さでもあり、面白さなのかもしれませんね。基本は株元の草を刈り、乾燥を防ぐように株元にそのまま置くやり方です。また、虫の居場所を奪いすぎぬように、畑全部を刈ってしまわずに半分ずつや一部残しながらなど作物に急な環境の変化を与えすぎないことも注意したいポイントです。もちろん、雑草に覆われすぎたは元もこもありませんが。
7月からは、徐々に秋野菜の種播きもはじめることができます。葉物野菜を中心に、これから秋冬に向けての作付マップを準備するのも楽しいかもしれませんね。

お昼は十分に休息を、と思いきや、プレーヤーの皆さんは元気に畑の残り作業へ戻りはじめます。なかなか来れない方にとっては、貴重な作業時間ですからね。しかしこの暑さの中のたくましさ、雑草屋も見習うべきものがありますな。


午後は田んぼの実習へ。3週間前に植えた苗は、なかなか元気に育ち始めました。一部は根付かずに枯れてしまったり、草に覆われて消えそうになっているのも見られましたが、概ね良好。数日前までは苗が溺れるほどにあった水かさも、梅雨が明けて晴天が続くこの頃になると土があらわになる箇所も出てまいりました。この辺りが、水路のない田んぼのなかなか難しいところですね。作業では、草の抑え方を実習いたしました。ここでも畑と同じように、刈りすぎず、放置しすぎずというのが要です。もうひとつ気をつけたいことは、土が柔らかい田んぼでは、苗の隣に足を踏み入れすぎると横に伸びた稲の根を傷めてしまうことになりますので、田んぼにはなるべく多くは入らないようにということでしょうか。田植えの時に上手に草刈りと草の倒し方ができていた区画は、この頃の草刈りがうんと楽になってきます。上手な草との付き合い方は、それぞれに蓄積されていく、財産のようなものかもしれません。

忘れてはならないのが、畦の管理です。こまめに畦草を刈り、モグラの穴をつぶし、きれいに畦道を保つことは、稲作りの基本中の基本です。共同で使用する水田では特に、一つの穴から全ての水が流れ出して全員に大きな影響を与えることも少なくありません。自然環境的にはそうした恐れは少ないつくし農園の水田ではありますが、田んぼ作りの常識として、是非とも心に留めて置くようにしてください。


なぜだか今月は説明口調となってしまった7月の集合日のご報告。何故だーーー? 暑さにめげずに自然農の田畑を楽しんで参りましょう!!
 
 
posted by 雑草屋 at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(09年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月25日

6月第二集合日のご報告

梅雨の晴れ間とはいかずとも、むしろ田植えには最適の、心地よい曇天の空に恵まれた集合日。いよいよ田んぼに苗を植える頃となりました。

集合日ではまず、目安棒や田植え紐の準備、苗の移動、草刈り、田植えの実習を行い、その後、プレーヤーそれぞれがいよいよ自分の区画での作業を開始させました。午前中は、皆がまずは草刈りと準備作業で精一杯の様子。苗代の苗がうまく育っていたプレーヤーさんは、しっかりと昼前から田植えを始められていましたが、苗代失敗組や共同苗代組は、田植えは午後からに先延ばしとなりました。


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まずは草刈りからですね!!    実習田では田植えスタート♪(photo by yamaさん


薄曇りとはいえ暑さがにじむこの季節、お昼は長めに休憩し、新名所となった白テントの下でのんびりランチです。アウトドア好きのプレーヤーさんからは屋外コンロでクレープのサービスまで提供され、まるでお洒落な田舎カフェのようでした。(一部誇張あり)


午後の作業は、少ない共同苗代からの苗の分配からスタートしました。必要な分を自己申請して、皆で協力して苗代から苗を取り上げます。地下に伸びる根をなるべく切らぬように苗代から取り、その場の土をなるべく動かさないように泥を洗い、公平に分配できるように苗を数えてそれぞれの区画へ。自分の家で育てた苗や、知人から戴けた苗を持ってきてくれたプレーヤーの助けもあって、なんとか、ぎりぎり、すんでのところで、今年の苗は足りてくれるかもしれません(まだ予断は許しませんが)。

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苗代から、皆の苗を分け合って。   畑苗代からも丁寧に。


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午後には田植えも開始しました。   初めての田植えも順調ですね。



夕方遅くまでそれぞれに作業を続け、7月の集合日までには植え終えるのを目標にして、三々五々に解散となりました。18時半を過ぎる頃でもまだまだ明るいこの季節。明日の夏至を控えて、夜はキャンドルナイトを開催いたしました。ろうそくの灯りと、美味しいオードブルと、乾かないグラス、そして尽きない会話。夜の二番目に短い日に、遅くまで語り明かしたキャンドルナイトになりました。

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今年も長ーい夜になりました(笑)。



翌日の、雨やその後の田んぼの様子については、個人Blogなどもご参照ください。
posted by 雑草屋 at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(09年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月08日

6月第一集合日のご報告

こんばんは、雑草屋です。

雨が心配された集合日でしたが、本降りすることもなく、時には晴れ間ものぞくいい気候の1日となりました。それでは集合日の様子を振り返ってみましょう。


午前中はサツモイモの実習を中心に、小麦や豆の収穫・種取りについて、また季節の草との付き合い方について作業を行いました。勢いが増す雑草は、その種類や性格によって対応も見方も様々です。作物の生育を妨げない限りは、光合成で畑を豊かにし、虫の食べ物や棲みかとなり、過度の乾燥から土を守り、また時には豪雨から土壌の流出を守る、万能で大切なパートナー。そんな目で見てみると、またひとつ自然農の楽しさが増すかもしれませんね。種播きシーズンもそろそろひと段落。集合日では伝え忘れましたが、インゲンや大豆、小豆などの他にも、雑穀などもまだ播けますかね。夏本番を迎える前に、もうひと作業、したい季節ですね。


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草管理の実習。覗き込む背中が真剣。



本日の集合日にもお目見えした白テントの下でお昼休みをとった後は、田んぼでの実習です。田植えを2週間後に控えて、気になるのはもちろん、苗代の稲のたち。さてその様子は・・・?
言葉と写真でお伝えするのは限度がありますので多くは語りませんが、実習での苗代は、5割が残念な状況、3割がほぼ無残な状況、残り2割がなんとか順調な状況と言えるでしょうか。その代わり(と言って良いとは思いませんが)、数名のプレーヤーさんの苗代は、素晴らしい状態の箇所もあり、甘い見方ではご協力をお借りしてなんとか全員分の苗を確保できるか、もしくは終盤に知人を頼りに苗行脚を慣行することになるかもしれませんね。さてさて、どうなることやら。

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苗代のネットはもう外しても大丈夫。   ここ数日の雨で水位の増えてます。


苗代作業と、畦や周囲の草刈りを済ませた後は、実験として空きスペースにヒエの種を播いてみました。収穫時期の害鳥とされるスズメの、米よりも好物なのがヒエだということはよく言われております。そんな農民の知恵を活かし、スズメちゃん用のヒエ畑を今年は用意してみようという試み。いただきものの数年前の種なので、発芽も含めてどうなることかわかりませんが、試行錯誤は農作業の楽しさの重要なポイントのひとつ(笑)。こちらものんびりと様子を見ていきたいと思います。


※今回も写真の提供はyamaさんから。いつもありがとうございます。
posted by 雑草屋 at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(09年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月30日

テント復活♪

5月第3土曜の23日に、臨時集合日を設けました!少数精鋭の作業日となりましたが、陽射しと時折の心地良い風の中、見事に予定の作業を終えることができました。お疲れ様でした。

畑の日避けテントは、竹の骨組みと白ビニルシートがナイスマッチのインディアン風のワイルドなテントが出来上がりました。田んぼの畦道は、3月まで進めて途中だった部分を盛り土し、畦脇も整え、なかなか上手にびしりと仕上がりました。夕方の作業終了後は、参加メンバー皆で、満足とヘトヘト(笑)。体力勝負ではありましたが、充足感のある一日となりました。


※テント作りの点景(photo by yamaさん

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まずは前日に準備していた骨組を確認  シートを張る杭を打ち込みます

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中心の竿にシートを掛けて     杭に紐で張れば完成です

お昼は、臨時集合日恒例の持ち寄りランチパーティー。満腹に食べ過ぎて、午後のスタートがしんどくなるほど、ボリューム満点のお昼となりました。テントの下で食べるランチがまた格別でしたね。

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豆ご飯に持ち寄りのオカズが美味しそう♪


通常、日よけテントは、強風による倒壊を懸念して屋根部を外しています。集合日や人数が集まった時にのみ、シートを掛けるようにいたします。普段はございませんので個人作業時の陽射し対策は十分にご注意ください。
posted by 雑草屋 at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(09年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月15日

5月集合日のご報告

ついこの前まで「いよいよ春だ」と思っていたら、すっかり日が落ちるのが遅くなってきています。夏野菜などは蒔き時が過ぎようとしているものもありますね。遅くなりましたが5月の集合日のご報告です。(4月集合日の報告および5月集合日の案内をできないままでスミマセンでした…)

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photo by yamaさん



畑実習では、3月4月などに播種した作物などの雑草管理、枝豆の種蒔き、苗の移植などを行いました。雑草が作物を覆い隠すような場合、そのままにしては日陰になったりして生育が悪くなりますので周囲の草を刈ります。その際に、作物以外の草を全部刈らずに(例えば畝の片側だけなど)適度に雑草を残しておくとよいでしょう。虫の棲家を残してあげたり、作物の急激な乾燥を防いだりなどの意味があります。

夏野菜の種蒔きは、既にピークを迎えています。ナス科、ウリ科はそろそろ終わり、トウモロコシや枝豆、インゲンなどは時期をずらしながらもう少し蒔けますね。畝を上手に計画して、夏野菜の収穫を目指しましょう。

また昼休憩の前に、各区画の周囲の草を共同作業で刈りました。つくし農園の周囲は、耕作放棄地もあれば生産畑もありお隣さんとの境界の草管理はとても大切な農作業のひとつです。ともすれば、除草剤だって撒かれることもあるこの世界、各プレーヤーが責任もって担当箇所をこれから草管理して頂く事になります。合言葉は、「自分の前に周囲を草刈り」ですよー♪


今月の集合日は、春の大風で倒壊したテントに代わって、お知り合いからお預かりしているガーデンパラソルがお目見えしました。いつものつくし農園とは雰囲気が違う、微妙におしゃれなナチュラルガーデン(?)なテイストの昼休みになりました。やっぱり日陰はこれから不可欠ですね。


午後の作業は田んぼでの苗代作りを行いました。4月に播種した苗床の確認と、追加の苗代作りです。結論から言うと、4月に作った苗代は、発芽はほぼ未確認、スズメの被害は重症、という状況でした。しかもほぼ全部の苗代で(涙)。厳重にしたつもりのネットの被覆も、どこからか知れずに侵入して種籾を啄ばんでしまっています。幸いなところ、気温のせいか被せた土が厚かったせいか発芽が遅れていて蒔き直しがしやすいので、食われた箇所のみにもう一度種を降ろして対応をはかることにしました。

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4月にはしっかり掛けたネットでしたが・・・

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(左)よく見ると藁が除けられて点々とスズメに食われています。 (右)は大分ひどい様子。。



また、田んぼと同じ低い場所に、追加で苗代を作る事にもしました。プレーヤーさんが個人区画で作った同様の苗代が発芽がよく、マネしてみたわけです。畑苗代は水分が多くない分、根張りのよい苗が育つメリットが、田苗代は早い発芽や苗の早い成長などがメリットとしてあげられると思います。両方ためしてみるのもいいかもしれませんね。またこの時期に播く種籾は、発芽を促進させるために前もって水に漬けたりなどして芽だしをしておく方がよいと思います。

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ちょっと低い場所に苗代を作成



さてさて集合日から一週間ほど経ちまして、一気に暖かさが増したようで、苗代には発芽の確認がチラホラできるようになってきました♪ 来月は雑草取りですね。それを過ぎればいよいよ田植えです。今年もいよいよ盛り上がってきました〜。
posted by 雑草屋 at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(09年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月09日

田んぼ拡張工事の様子

今年のつくし農園の3月は、最終土曜日に臨時の集合日を設けて、田んぼの拡張および畦作り作業を進めることができました。

2月、3月それぞれの集合日で参加メンバーが力の限りを尽くして進めましたが、なにせこちとら現代人。畑を田んぼにするなどという文字通りの「開墾」は、なかなか思う通り進みませんでした。そして迎えた3月28日。昨年収穫した「自然農米のお昼ご飯」を餌に、プレーヤー雄姿10数名が集まっていただけました。

やることは二つ。一つ目は3月集合日では掘っただけで水位が高かった区画の土を掘り上げること、二つ目は掘りあげて置いて乾燥した土を畦に運んでしっかりと畦を補強すること。力と経験が求められる畦作業に、力自慢の男衆3人、人海戦術で掘っては上げる区画作業を女性を中心とした10名ほど、集合してすぐの午前中から、わっせわっせと進めていきます。

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さあこれから作業スタート〜♪   ラインに合わせてきれいに掘り上げる

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畦用の土を一輪車に載せて   力作業は3人に任せたよ!!


1時間ごとに休憩を挟みながらの作業。正午を回る頃になると、腹時計が鳴り出すメンバーが、時計より正確に「お昼はまだですかね?」と勘が冴えます。皆の腕が上がらなくなってきたなという頃、プレーヤー各々がオカズを持ち寄ってのランチパーティーも開催しました。全品自然農の作物で!というわけにはいきませんが、雑草屋が提供しました新米&炊き込みご飯を賑やかに彩るプレーヤーが腕によりを掛けたオカズが整列し、午前中の疲れを軽やかに吹き飛ばす、最高のランチとなりました。(中には4時起きで準備をされた方も♪)

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午後、畑作業組みと継続組みに分かれて少しずつ進めた後、15時から残ったメンバーで、完成を目指して頑張りましたが、畦は残り7メートル、区画もあとわずかを残したところで夕暮れを迎え、当日の作業は終了となりました。最後に、広げた区画へ2月に刈り済ませていた刈り草をドッサリと被せてあげ、農具の泥を落として田んぼを後にしました。やれやれ、良かった〜。

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北側がきれいに掘り上がりました  南側も無事に整いましたね


文章にするとあっさりしたものですが、この日は本当に全身が疲れる一日となりました。しかしこの一日で「田んぼ開墾」のコツがどうやら掴んだような気がします。午後深くの作業では、疲労をカバーして余りあるテクニックの上達が見られ、見事なスピードで進めることができました。一生のうちに一度するかしないかというテクニックではありますが、何かしら、いい自信がつくような、そんな気がしてしてしまう雑草屋でした。日本でこんな体験できる農園なんてそうそうないぞ!?


顛末。飲み明かした翌日、F夫妻が畦作り作業に獅子奮迅取り掛かり、なんとお二人だけで残っていた畦道作りを完了させてしまいました。す・ば・ら・し・い!! これにてようやく一段落を済ませることができたつくし農園2009。いよいよ今週末は、4月の集合日ですね(笑)。

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見事一本の畦道が出現♪ 
posted by 雑草屋 at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(09年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月24日

3月集合日のご報告

春分を過ぎたものの、冬の寒さが戻ってきたここ数日のつくばです。3月の集合日の様子をご報告いたします。

当日の3月14日は、雨の朝、やまない雨、テントの破損、大躍進の田んぼ作業、怒涛の懇親会、なかなか盛りだくさんの一日。皆さんの感想をお借りすれば、短くて濃い一日でした。(一部には長い一日の人もいるね。)

土曜の朝9時には雨雲が抜けるという前日予報が、更新されるたびに後ろ倒しになっていき、当日早朝の予想では午後14時にやっと曇りマークという状態となり、もちろんこういうときばかりと予報はあたり集合時間の10時にはなかなかの強い雨になってしまいました。小雨決行のつくし農園ですが、冬の寒さが残るこの時期の強い雨ではやむなく、午前は中止、午後からの開催となりました。 熱心なプレーヤー数名は、午前から集合して雑草屋敷(拙宅)にてお勉強会です。



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さあ集合だ!


さて、強引に期待してスタート時刻の13時。皆さん彩り様々の雨対策を身につけてしっかり集合です。ところが、雨足は治まる気配はなし。それでも天気図での寒冷前線は既につくばを抜け、この雨がすぎれば天気は回復するはず。もう少し待っての実習スタートとし、それまでは各自雨宿り、畝作り、畑観察の時間としました。とはいったものの、普段は畑に来られないプレーヤーさんたちの情熱はなかなかのもので、雨をものともせずに畝作りをできる限り進めようという熱気に包まれてましたね。畝作りを済ましてあるプレーヤーと私は、風で一部壊れたテントを修復しながら雨が通り過ぎるのを待ちまして、14時を過ぎるころ、無事天気は回復をみせるのでした。

ようやく畑実習。雨上がり直後は本来作業には向きませんが、手順とやり方として、ジャガイモの植え付けと、筋蒔きの播種を行いました。春から始まる、新しい命の種をおろす作業の幕開けです。作付箇所の土を少し動かして、その命の間に種芋や種を落とし、また土や草をかけて発芽を待つ。シンプルなこの基本作業を体で覚えてしまうと、自然農はとても楽しいものになると思います。難しいことを特別にやっているのではなく、あたりまえの農の基本作業と自然の理に沿う手順をミックスさせて、畑と向き合いながら見つけていけば良いのではないでしょうか。まあそれが難しいといえば難しく、楽しいといえば楽しいのですな。

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雨の上がり切らぬ中、ジャガイモと筋蒔きの実習を行いました。



変則的な時間割の今月の集合日、田んぼ作業は16時近くになってのスタートとなりました。今回は、2月の続きの田んぼ拡張工事第二弾。とはいえ、このところの多雨により田んぼの水は溢れんばかり。先月以上に作業が難航しそうです。そこで前回の反省をもとに、「土上げ+畦道づくり」という同時進行をやめ、「土上げ」一本に絞り畦道作りは後日に回す作戦に変更しました。約1時間半、悲鳴と談笑と励ましの飛び交う中、やや「船頭多くして…」の部分もあった感もありますが、それも愛嬌、「このあとのビール!」が皆さんの頭に浮かんでいたかどうかは定かではアリマセンが素晴らしいペースで工事は進行しました。懇親会の送迎バスが到着するなんと15分前まで、それこそ日が西に傾くまで頑張り、なんとか目標到達です♪ これで、全くの人力のみで新規区画が2区画増えたことになります。皆さんお疲れ様でした〜。まだもう少し、高低の微調整と、畦道補強が残されていますが、とにかく、今日は終了!

※作業の様子の写真はありませんが、成果をご案内します。

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前日:写真の右上下部分を   ⇒⇒⇒   後日:しっかり拡張できました。


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掘り上げた土から眺める美しいライン(笑)。
 



田んぼ作業の汚れを落としたら、後は懇親会。昨年秋に引き続き、つくば市の「けんちん亭」さんにお邪魔しました。おいしい田舎料理と、飲み放題♪、乾杯して、プレーヤーが思い思いに自己紹介して、食って飲んでお話して、これ以上、書くことありません。大分遅くまで存分に宴もたけなわを楽しんで無事解散。明日も作業を!というプレーヤーさんと、まだまだこれから!というプレーヤーさんの一部は、拙宅になだれ込み、夜な夜な宴は続いていたそうな、Zzz。

つくし農園、いよいよもってスタートといった感がでてきた、3月の集合日でした。ではでは。


※実習日の写真の提供はyamaさんにご協力いただきました。いつもありがとうございます。
posted by 雑草屋 at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(09年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月07日

2月集合日顛末

遅きに失したアップとなりましたが、つくし農園始動の2月集合日の様子をお届けします(汗)。

新しいプレーヤーが10名近く参加となりました集合日、2月とは思えないような陽気に包まれた一日となりました。まずは今年1年のご挨拶にと、一ノ矢八坂神社に集合して参拝をいたしました。始まるにあたってのちょっとしたスイッチですね。どうぞこのひと巡りも、豊かなものになりますように。

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畑の一角に集合してつくし農園のご挨拶と自然農の概要の説明を簡単に行い、まずは畑の実習です。2月にできることは農作業としてはあまりないようにも思えますが、田んぼも畑もできることは色々あるものです。とくに種播きシーズンを迎える3月以降にはなかなか時間の取りにくい、畝作りや畝直しなどを行うには良い季節です。

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さてさてまずは実習。自然農のイロハのイ、畝作りを行いました。手順は実際の実習で覚えていただくとして、ここではポイントを補います。
・土を動かす時に、掘り上げた土を草の上に乗せない。
・移動した土はむき出しにせず、草(場合によっては糠を少々)を被せておく。
・お隣さんとの境界線はまっすぐきれいに。


開園以降、畑や田んぼが引越や拡張を迎えるつくし農園は、2月といえば、新規開墾の月です。今年もプレーヤー増加を予定して、新たに「未の畑」を開墾いたします。雑草がボウボウに繁茂した畑の草刈りからのスタートです。こうした作業はとにかく、大人数で取り組むのが肝。区画に関わらず、全員参加で行います。農とは、一人で向き合うものである以上に、周囲との共同の取り組みもとても大切なこと。文句言わずにしっかり草刈りしましょう!!

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終わるかな〜、などと初めのころにはボヤキも聞こえていましたが、済ませてみればこのとおり。見事に刈り終えることができました。それでも30名ほどでの草刈りは約1時間を費やすことになりました。なかなか強敵でしたが、草刈りしながら隣のプレーヤーと挨拶したり話したり、こうして自然に会話が進んでしまうのも、共同作業の良いところなのです(笑)。

「未の畑」を刈り終えた後には、それぞれの区画の溝や畝の修正作業を行いました。昨年から使ってるうちに(もしくは最初から)お隣さんとの境界線がずれたり広がったりしますので、この時期にしっかり直して1年を過ごしていただきます。新規プレーヤーの方は、つくし農園の地図を見ながら畑を散策。今年のひと巡りを過ごす自分の区画を慎重に選びます。たった今開墾した畑もよし、昨年からの区画で空きが出たところで始めるもよし、皆さんやはり目が真剣です。それぞれの畑の特徴を見聞きして、争いもなく(笑)、それぞれがご自分の区画を選ぶことができました。




さあ午後、田んぼ作業。うーむ、疲れましたね(笑)。何から書けばいいものやら。お昼を終え、道具を皆で運んで田んぼの周りにあつまり、昨年の稲作りを終えた水田を眺めながらこれからの田んぼでの自然農のお話を。またこうして早春に田んぼの前に立ち、また季節に応じてお米の一生に向き合えるのは、なんとも嬉しい気持ちにさせられます。

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さあ2月は、昨年まで畑地として小高くなっている箇所を人力で掘り上げて、田んぼを拡張する、一連の作業です。皆さん、素人、週末百姓。それでも地主さんの言葉「頑張って土動かして広げたら十分田んぼとして使えるよ」との言葉を頼りに、今年のつくし農園はいつにもましてハードな土木作業となりました。

まずは今年お世話になる農園区画全体を皆で草刈り。畑でしっかり経験済みの皆さん、進むスピードが順調です。ざっと刈り終えた刈り草を低いエリアに除け、いよいよ土を動かします。増やす田んぼの部分の土を掘り上げ、まずはその土を一輪車で運び畦道を補強します。ひとまずの目標は増やしたい田んぼの掘り上げと、畦道の完成ですが、今日の作業でどこまで進むでしょうか。



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途中にひと休憩を挟んで予定より30分を過ぎた16時半まで、30名の精鋭が試行錯誤で進めた結果、うーむ、なかなかうまくは進みませんでした(笑)!それにしても、皆さん本当によく頑張りました。普段スコップなど持つこともないご婦人方、一輪車を押すなんて小学生以来かもしれない男性陣、それぞれに楽しみつつ(そんな余裕なかった??)力をあわせて作業を行いました。予定通りにはいきませんでしたが、3月もあります♪ 体も作業も慣れてきます♪ 春の終わりにはどんな田んぼが完成してるか、

実に楽しみです。3月も、頑張りましょう!!!


all photos taken by yamaさん
posted by 雑草屋 at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(09年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月26日

9月集合日のご報告

イワシ雲が、筑波山を見下ろしながら空高く広がる季節になりました。時折の暑い日差しと、朝方夕方の冷たい空気は、秋本番を感じさせるには十分です。

 さてさて、恒例になりつつありますが、遅くなりました9月集合日の簡単な御報告です。

 まずは畑の様子から。秋播きも本番のこの季節、春や夏の草の様子との違いを比べながら、虫のクセ、気候の特徴などにも想いを運んでの作業となります。この時期の畑は、繁茂しながらも命を終わらせてゆく草が多くなりますので、無理に多くの草を刈りすぎる必要もなくなってきます。そのため、場所によっては草を刈らずに雑草の上から種をばら撒いてそのあと軽く草を刈って倒すだけで育てるなんてこともできます。また、コウロギなどの秋の虫は枯れ草が多く重なる場所を好んで餌場とするといわれていることや、夏ほど乾燥がひどくないことなども考慮して、播種した場所の草をいつもより少なめにかけたりするのは秋ならではのひと手間といえるでしょう。

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 秋播き実習の様子(真剣です)     種を丁寧に落としましょう

 夏の野菜もまだまだ元気に生き残ってる区画も多く見られました。トマト、ナスなど、真夏の暑さを乗り越えてむしろ色艶も復活してこれからの収穫も期待できるものもあるかも知れませんね。彩り豊かな区画が羨ましいです(笑)。

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お昼はテントでひと休み♪




 田んぼは、既に実りの時期に移っていました。古代米の一部では、昨年よりもスローペースで開花している種類も見られましたが、ほとんどのお米が受粉を終えて残り数ヶ月の刈り取りまでを待つばかりとなりました。今年は台風も少なく、強い風の日などもあまり記憶にありませんので、昨年みられた風雨による受粉不足なども今のところは見られずに順調な生育と言えるかもしれません。実習でもしましたが、古代米の黒米や神丹穂などの長幹種については、台風などで倒れてしまわないように株同士を縛って支えると有効です。現在倒れている株は見られませんが、強い風の後などに見回っておきますので栽培されている方は心に留めて置いてください。

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 コシヒカリが頭を垂れ始めました     こちらはこれからの神丹穂

 10月の御案内もすぐにご連絡します! 10月は、お月見(十三夜)、そして日曜日には、小屋作り体験実習も開催予定を検討してます!お楽しみに♪


※今回の写真はプレーヤーのyamaさんに御協力いただきました。
posted by 雑草屋 at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(09年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする