2017年05月04日

種まき(条まき)とモグラ対策/苗代準備 −3月集合日の様子

すっかりご無沙汰しており申し訳ありません!雑草屋の嫁です。育児に忙殺され気味の春、当分つくしレポートは諦めようかと思っていましたが、どの作業も年に一度のこと、と思い直して、記録として振り返ってまとめることに致しました。今頃3月の記事で大変恐縮ですが、来年の春、またどなたかの参考になれば幸いです。

3月18日の集合日は、西の空から不穏な濁った空気が押し寄せてきました。謎の黒い靄が写真でもはっきり見えますね。気になりつつも、畑の実習がスタート。
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3月のつくし農園といえば、まずはじゃがいもの植え付け。詳しくは昨年のレポートにある通りですが、今年もアンデスレッドとキタアカリの2種類を植えました。
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大きいものは芽の位置に気を付けながら半分にカットして、陽に当てたり、草木灰につけたりしてから土に植えます。
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植える向きは諸説あり、縦がいい、横がいいという平均をとって、管理人は何とな〜くナナメに植えているとのこと・・・。みなさんはどう植えたのでしょう。
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実習畑には秋まきのニンジンが。冬はぐっと小さいまま平たく寒さをやり過ごしてきたのが、春の気配に少しずつふわふわと葉を広げ始めた様子です。
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3月から少しずつ時期をずらして蒔いておくと重宝するのが、カブや小松菜などの葉物野菜。春は他の雑草も元気に芽吹くため、丁寧に「条まき」のやり方を実習しました。
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畝の中央に蒔くことにして、表面の枯れ草を脇に寄せ、土の表面を出します。異変を感じて土に手を差し入れてみると、立派なモグラ穴が延々と続いていました。
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みなさんに見せるために穴を掘り開いてしまいましたが、ここ数年の管理人の方針としては、モグラとは「戦わない、敵視しない」のが一番のモグラ対策。

モグラ穴を見つけて躍起になってつぶすと、また新たなモグラ穴ができる。それならば、モグラ穴を見つけたらそこを避けて別のところに種まきをします。
また、耕したり、根切りのために鎌を深く広く入れ過ぎたりすると、モグラが入りやすくなるのでそれも考慮するといいですね。

いったん土を平らに均します。この鍬は自然農の作業に適した作りになっていて、普通の鍬と違って突起がなく、また角度もぐっと深くついているので均すのがとてもやりやすいです。
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まずは根切り。ノコギリ鎌の先でサッサッとひっかくようにして、大きな根や石ころなどがあれば取り除きます。ここで雑草の根を全て排除しようとすると精神的にも実質的にも自然農から遠ざかってしまうのでご注意を。
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種を蒔きます。握った指から振り落としたり、指先でつまんでちりちりと捻るように落としたり、色々やり方があります。
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種を蒔いたあとは、畝の側面や畝間から土をかぶせるのですが、雑草の種が入っていない、地中の土だけを使うようにします。

手でスリスリしながら、細かい土をかぶせてあげて、手で鎮圧し、その上に青い刈り草をかけて完成です。どんな草をかけるのがいいかは、昨年のレポートに詳しくあります。

途中から、あの黒い靄がつくし農園一帯をも包み始め・・・くしゃみが止まらない小松家でした。あの靄、何だったんでしょうね。
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共同作業では、バイオトイレの補修用に田んぼ付近から葦(ヨシ、アシ)を刈り集めてきました。あとは、風のない日に仕上げましょう。
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午後の田んぼでは、まず共同作業の畦草刈りからスタート。こちら側の畦は崩れが少なかったので、補修はほとんどしなくて済みました。
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3月の田んぼ作業は、苗代の準備がメイン。まずは草むらに埋もれた、昨年の苗代跡を発掘します。
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昨年の苗代跡は、田植えで大きく形が崩れていたり、踏み固められた部分があったりします。そこで、麻紐を張って形を決め、スコップで土をほぐしてから形を整えていきました。
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大きな土の塊がほぐれたら、あとは手で割りほぐします。土の均質化と同時に、台形に形を整えます。
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地力が十分でない場合、このように米ぬかなどを冬のうちに振りまいておき、春の田植えまでに土の状態を良くしておきます。これを自然農で“補い”と呼びます。
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でもちょっと補いすぎたかもしれません・・・5月にはオケラの被害が明らかになりましたが、もしかして米ぬかを撒いた苗代ほどオケラを呼びやすいのでは?という仮説を持ち始めています。個人区画で苗代を作ってきたみなさん、いかがでしょうか?
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苗代の準備が終わったら、表面が乾燥しないように藁を広げ、
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木の枝などで藁を押さえておきます。
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これで苗代準備も完了!参加されたみなさん、お疲れ様でした!

4月の集合日の様子も追ってレポートいたします。
ご覧いただきありがとうございました。

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2017年03月14日

畑の見学会/畝立て/畔の補修 −2月集合日の様子

こんにちは、雑草屋の嫁です。すっかり遅くなり恐縮ですが、今年度最初の集合日の様子をお届けします。

2月18日(土)の集合日はまず、年の始まりとして、氏神様である一の矢八坂神社へ参詣しました。畑に移動して自己紹介と農園の概要説明をしたあとに、みなさんの畑を見て回ることにしました。
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曇り空で寒さがこたえる気候でしたが、野菜は元気に育っていました。
こちらはベテランMさんの畑の赤えんどう。
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管理人も桑の林の手前を開墾して1年、色々と育ててきました。
写真手前はソラマメ。林で寒風を避ける作戦は成功しそうです。
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寒さでロゼッタ状になっている、大根かな?
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結球しきらなかった白菜です。
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Aさんご夫妻の区画では裸麦が伸びはじめていました。
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寒冷紗をかけて、葉っぱだけはよく茂ったという(聖護院?)カブ。
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こちらは実習畑。わらをかぶせて霜から守った種取り用の大根。
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成長が非常にゆっくりな長ネギ。
長ネギ・玉ネギを種から育てるのはまだまだ厳しいようです。
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畑の見学会のあとは、春の種まきシーズンに備えて2月のうちに済ませておきたい、畝立て実習を行いました。
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いきなり土を動かさないのが、自然農の原則。
種まきよりもちょっと前の時期には畝を整えておき、微生物の環境が落ち着いた頃に種まきを迎えることができるようにします。

自然に枯れ葉が積み重なるのをイメージすると、土と土の間に青草や枯れ草がサンドされるのは望ましくないとわかりますね。微生物のバランスを崩さないよう、畝の表面にある枯れ草をいったん脇にどけて作業開始です。

自然農の畝の作り方は、ちょっとユニークかもしれません。
畝間(通路)の土をスコップで掘り上げて畝に載せるだけなのです。
土の塊は、そのままにすると石みたいになるので、すぐにほぐします。
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密集した根っこのかたまりくらいは取り除きますが、畝立ての段階では、草の根っこ全てを躍起になって取り除かなくても大丈夫です。
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だいたい全体の土をならしたら、作業も終盤。
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この上に、よけてあった枯れ草などを均一にかぶせておしまい。
畝の土そのものを耕すことなく、畝が完成しました。


お昼休憩を挟んで、午後は田んぼに移動しました。
田んぼの一年について大まかなお話をしてから、畦道の補修に取り掛かります。
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一年の田んぼ仕事ですっかり崩れた畦道。
水管理をしない湿地であること、モグラが入ることなどで、慣行農の田んぼよりも畦道が崩れやすい条件がそろっていると思われます。

畦道も草を地ぎわから刈って(刈った草は田んぼへ)、田んぼの土をスコップで掘りあげて畦に塗りつけるのが基本です。
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今年は田んぼの水が少なく、土が泥状でないために“塗りつける”とはいきませんでしたが、作業する側としては楽だったように思います。
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2箇所の畦道を無事、補修することができました。
参加されたみなさま、お疲れ様でした!

次回集合日は3月18日(土)。終了後に懇親会を予定しています!詳細は後ほどご案内しますね。


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