2014年11月10日

11月集合日の様子


先日の8日(土)はつくし農園の11月集合日でした。このところ曇天の続くつくば、集合日も、すっきり晴れることはなく、時折霧雨のぱらつく、少々肌寒い一日となりました。

進み方がゆっくりと感じられる今年の秋ですが、前日には立冬を迎え、畑にも枯れ色が広がり始めています。
夏に葉を大きく伸ばした夏野菜などの旬を過ぎたもの(トマトやナス、枝豆など)は葉を黄色く染め、実りはいよいよ終盤に差し掛かり、根菜類(里芋、ショウガなど)は、ようやく収穫の時期を迎えています。夏から秋に種まきした葉物野菜も、少しずつ大きくなり、間引き菜としても楽しめるようになってきました。

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自然農の作物は成長に時間がかかり、無駄に肥大しない分、特にイモ類などの塊茎や根を太らせて収穫する野菜は、シーズンを過ぎて最後に土の上の葉や茎が枯れ切った際にもっとも大きく生育するイメージがあります。実際、上部の枯れが進まずに収穫してみて今ひとつ実り方に満足できないものでも、その隣を枯れきってから掘り起こしてみると、しっかり太ったものが出てくる、などということ少なくありません。 ただその場合、霜や霜柱など、強い寒気が訪れると痛んでしまうイモ類(サツマイモやショウガ)もありますので掘り出す時期にお気をつけください。

また種まきなどの作付けもいよいよ今年ラストシーズン。ソラマメやエンドウ、麦などは11月上旬には蒔き終えたいところです。他には、玉葱やイチゴの苗の定植なども、本格的な寒さが訪れる前に行える作業となります。麦を蒔き終え、大豆の刈り取りを進めるころになると、いよいよが始まるなと実感が沸いてくるのがこの季節ですね。


共同作業では、予定していた「東屋の基礎づくり」を延期し、共同スペースに生えている菊芋の収穫を行いました。農園とお隣さんの境界線に作付けして毎年収穫を楽しんでいる菊芋ですが、毎年取っても取っても、次から次と生えてくる菊芋。今年は境界線からさらに農地、区画の中にまで進出しだしましたので、区画に近いエリアからたっぷりと収穫しました。掘った菊芋はプレーヤーさん皆さんに自由にお持ち帰りいただきましたが、まだまだ沢山ありますので、おこぼれに漏れてしまった方は次回にまたお持ち帰りくださいませ♪

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田んぼ作業は、ここ数週間続く稲刈りをそれぞれ進めることになりました。プレーヤーさんたちがメインで栽培している稲は「豊里(とよさと)」という品種です。これは雑草屋が農園スタートの頃に川口由一さんから譲っていただいたウルチ種の稲です。今年はとくにゆっくりと生育してくれて、例年よりも2〜3週ほど遅い実りの進み方となりました。穂軸の枯れ色もようやく3分の2を過ぎて、刈り入れ時を迎えています。
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天然の湿田を利用しているつくし農園の水田は、稲刈り時に足元に水が残ったまま。刈った稲穂に水や泥がつかないように気をつけて、手の中に稲の重みを実感しながら、ゆっくりと稲刈りを進めていきます。刈った稲は束ねて稲木に干していきます。この辺りではもうほとんど見られなくなった天日干しでの乾燥です。竹竿を組んで稲架(つくばではオダと呼ばれています)を作り、事前に張っておいた鳥避けネットの要塞(笑)の中に稲をどんどん並べていきます。 稲の束ね方、稲架への干し方、いずれも、よく乾き、省スペースで、稲が落ちてしまったりしないようにと、昔からの知恵が詰め込まれたひと工夫が詰め込まれています。年に一度の作業ですが、稲作をしていると毎年出会えるこの作業、個人的にとても好きな作業のひとつです。

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今年は稲刈りのタイミングが遅れていますので、脱穀もそれに応じて後ろ倒しになりそうです。追ってご連絡させていただきますので皆様どうぞよろしくお願いします。
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2014年10月14日

10月集合日の様子

小松です。台風19号が吹き抜け、昨日までの寒さとはうってかわっての陽射しがつくばにそそがれています。先ほど田んぼを見てきましたが、被害もなく、水面に太陽がキラキラと輝いておりました。


さて先日の土曜日、参加者は少数精鋭での開催になりましたが、10月の集合日を行いました。前の週に襲来した台風18号の影響もそこまで残らず、畑に溢れていた水も収まり、過ごしやすい気候の中での集合日となりました。

午前中の畑では、まずは実習畑の観察から。夏野菜の作物はいよいよ最晩期、トマトもナスもピーマンも、そろそろ終わりになりそうです。枝豆は、実りが遅めの今年は豆のふくらみが今ひとつ。あと一息といったところです。毎年モグラの被害などでなかなか大きな収穫にたどり着かないサツマイモも、今年実験的に一部を耕して畝を立て直した箇所ではどっさりと太ったイモが育っていました。この冬以降の畝の養生を丁寧に行い、来春の栽培に準備していきたいところです。

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9月に種まきした葉物野菜はどんどん発芽し、密に蒔きすぎてしまった箇所ではそろそろ間引きが必要な時期になりました。枝豆の隣に作付したニンニクも、豆の葉っぱに隠れながらもすくすくと葉を伸ばしています。


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実習では、冬を越して来春に収穫するソラマメの種まきを行いました。例年、越冬の前に十分生育しきれずに小さいまま冬を迎えてしまうことが多かったため、今年は少し早い時期に種を蒔いてみました。秋から冬にかけての寒さにもよりますが、自然農の基本として時期を少しずつずらしながら、これからえんどう豆、麦類、ソラマメなどを作付していきたいものです。

共同作業は、台風18号で風に煽られて所々に損壊がみられた花壇エリアの修繕を行いました。隣接の芝生畑からの除草剤などを抑えるためにいただきものの寒冷紗を利用して垣根風にネットを敷設しているのですが、大風で支柱の竹ざおが倒れたりネットが外れていたので、張りなおしです。すぐにまた台風が来るので、あまり強固に張りすぎず、若干遊びを持たせての簡易修繕を行いました。


午後からの田んぼ作業は、集合日に稲刈りをする方がいなかった為に、稲架(おだ、はざ)を組んで稲を干すための干し場作りを行いました。スズメ除けのための共同ネットは、人数がいる作業なので今回は行わず、雑草を刈り、スペースを作って、第一弾の稲架を組むところまで行いました。

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翌日の日曜日にはFさんが今期第一号である稲刈りを行いました。台風19号を懸念されて、家に持ち帰って乾燥されるようです。台風後の田んぼでは、何も干してない稲架は倒れてませんでしたが、稲があったらもしかしたら倒れていたかもしれませんので、いい判断だったと思います。お疲れ様でした!

再来週25日は、臨時集合日(稲刈り)を予定しています。今後の稲の生育次第のところもありますが、概ね良好に進んでいるはず。これから雨が多くならずに、少しでも水位が少なく稲刈りしやすい状況になってくれることを願っています。



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2014年10月06日

台風一過

現在10月6日12時30分。台風18号は過ぎていったようです。
まだ時折強い風も吹きますが、晴れ間が見えてきた台風一過のつくし農園の様子をレポートします。

なんと田んぼの一部で、稲が水没しています。推測50cm以上の水かさで、畦道はおろか、隣の湿地との境界が完全に見えないほどまで水が増えており、過去に見たことがないほどの水深になっています。背の低いうるち米の稲穂は、完全に水に浸かってしまいました。豊里は、稲穂の喉元まで水が届いています。これほど水が増えたことがないので、これからどうなるのか心配です。早く水が引いてくれることを祈るばかりです。

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※写真は6日午前中の田んぼの様子です。


畑では目立った被害は見られませんでしたが、卯の畑の一部(吉永さん、牛田さんの区画)が水が多くなってました。作物への直接の影響はそれほど多くはないと思います。また菊芋やタカキビなど背の高い作物は、台風の風で横倒しになるものもありました。

午後から、雨の上がった田畑にまた見回り行ってきます!




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2014年08月12日

8月集合日の様子

つくし農園プレーヤーの皆様

小松です。8月の集合日は天候が心配されましたが、台風が訪れる前に開催でき、曇り空の快適さと湿気の不快さのちょうど中間くらいの気候に恵まれました。とはいえ夏真っ盛り、集合時間の9時には、体をちょっと動かせば汗が額からじっとりと吹き出してきます。

 畑には、夏の実りが彩りを見せる一方で、雑草の繁茂は一年を通じてもっとも勢いのある季節。トマト、ナス、キュウリ、サトイモ、ショウガ、枝豆、オクラ、などなど、畑のあちこちに生育する夏の野菜たちも、少しでも油断すれば雑草の波に飲まれてしまいそうです。夏の草刈りは、「作物が草に負けないようにする」のと「畑が乾燥し過ぎないようにする」のバランスをとるのがポイント。乾燥をさけて下草を生やしすぎると虫がつきやすくなったりする枝豆など、なかなか勘所が難しいところです。まずは野菜が草に負けないこと、次に刈りすぎないこと、の順番で意識しながら草の管理をしていきましょう。

 立秋を過ぎ、いよいよ秋野菜、冬野菜の種まきシーズンも開幕です。コオロギやバッタなど、草葉の陰に潜んで若芽を好む虫の食害に気をつけながら、ニンジンや大根などの種まきをスタートさせました。水遣りは雨に任せることの多い自然農ですが、夏の盛りの極度に土が乾きやすい季節には、お湿りとしての水撒きは、必要に応じて行ったほうがいいでしょう。種まきした翌日に雨がたっぷり降る予報の出ていた先日の集合日。皆さん心置きなく種まきを始められていました。

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 今月は田んぼの実習も午前に行いました。田植えをして1ヶ月半。うまく根付いた苗は順調に分蘖(ぶんけつ)を進め、株がぐっと太くなってきました。田植え後2週間で一度草取りに入り、プレーヤーさんごとにそれぞれ個性的に草取りに入られていますが、概ね草に負ける区画もなく、いよいよ出穂を今月下旬に迎えようとしています。

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 実習後に1時間ほど、各区画で自由作業の時間をすごした後、お昼休みの前に共同作業を行いました。早春に共同作業で行った草堆肥場もすっかり腐葉土化が進み、一方でその周囲の空き地は人の背丈をも越す勢いでまた今年も大雑草地になりつつあります。秋冬に育ちきった硬い雑草を刈る際のしんどさを考え、今年は夏に雑草地の草を一度刈り倒すことにしました。刈った草はまた、冬と同様に草堆肥場に積み上げていきます。人の背丈よりも高い草を刈るのは大変でしたが、参加された皆さんであっという間に刈り終えることができました。

 140809kusakaris-start.jpg ⇒ ⇒ 140809finish.jpg


 午後になると、空が少しずつ暗くなりだし、予定していた意見交流会は、雑草屋の自宅に場所を移して行うことにしました。「話す・聴く・気づきのワークショップ」の進行を取り入れながら、少人数でしたが内容の濃い数時間をすごすことができました。「自分にとって自然農とは?」「自然農ってそもそも何?」などといったテーマに色々と触れながら、ゆっくりとしたペースでコミュニケーションを交わすことができました。ご参加いただいた皆様、貴重な時間をありがとうございました。


来月は13日。畑では種まきのハイシーズン、田んぼではスズメ対策のネット張りなど、忙しくなってくるころです。まだまだ夏の暑さの盛りの折、みなさまもお体をご自愛しながらお過ごしくださいませ。


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2014年07月10日

7月集合日の様子

こんにちは、小松です。

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先週末、雨も降らず陽射しも程よく、天候に恵まれた7月の第1土曜日、雑草の勢いに圧倒されそうな田畑の中、7月の集合日が開催されました。

畑の実習では、実習畑の様子を観察。3月に種まきしたカブの生き残りの姿や、定植後のトマトやナスの支柱立て、大豆の草刈りなど、作物ごとの作業を実習しました。成長点を摘んでしまったキュウリや、草刈り時に一緒に刈ってしまったインゲンなど、うっかりミスも、皆さんの反面教師となれば幸いですね(笑)。雑草の管理にも悩まされますが、作物に応じて、畝の片面だけを刈ったり、綺麗に刈り倒したり。虫や草を敵としない自然農の手入れの中で、雑草を刈りすぎずに、また虫の害を恐れすぎずに上手に作物を育てていくことは簡単ではありませんが、そのバランスを自分の感覚で探していくことが、また自然農の醍醐味なのかもしれませんね。

今月は、共同作業の前に畑の観察会を行いました。2月に今年度をスタートしてはや半年。プレーヤーさんの区画それぞれに、皆さんの個性が溢れています。畑3区画に挑戦中のMさんの畑には10種類以上の作物が見事に育てられています。1年目、2年目、3年目の区画それぞれの土の様子の違いも、他のプレーヤーさんに興味深く映っていたようです。今年からスタートのプレーヤーさんたちも、自然農の畑に苦労しながらも、思い思いに作付を工夫されていました。「これは何ですか?」「いつ種まきしましたか?」など、意見交換にも花が咲いていました。見学中に発見した一人のプレーヤーさんの枝豆の順調な膨らみに、ごくりと唾を飲み込んだのは、私だけでは無いはず(笑)。

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共同作業は、通路に花を植えた花壇の草刈りを全員で行いました。隣の芝生農家さんからの除草剤対策にと、今年から始めた花壇プロジェクト。花が根付くか、除草剤が撒かれてしまわないかと心配でしたが、今のところ、花も彩りを見せ始めて順調に効果を表している様子。これからも管理に勤めていきたいところです。


午後の田んぼ作業は、田植え後の苗のチェックから。田植え集合日から2週間が過ぎ、ようやく新しい根っこが根付き始めたころです。毎年のことですが、植え方が悪くて根付かなかったり、水鳥が着水して苗が倒されてしまったりして、植えた箇所が歯抜けになっているところが見られます。そんな場所には田植え時に余っていた苗代の苗を利用し、補植を行います。同時に、植えた苗よりも勢い良く背丈を伸ばす雑草も、この時期に一度草刈りをしておきたい時期。雑草の様子にもよりますが、田んぼに暮らす草や虫の環境を考慮しながら、1列おきに草刈りするなど、これも自然農特有の手入れの仕方などを実習いたしました。

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田植えが一通り済めば、あとは収穫までの定期的な草刈り作業のみ。今年の水の様子、雷雨、台風、様々に気になるところですが、心はすでに、秋の実りに向いている管理人であります。

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共同作業は、恒例の畦草刈り。2週間前に草刈りしたばかりなのに、呆れるほどに雑草が生える畦道。放っておくと雑草の根やモグラの穴で畦道が崩れてしまいますので、どうしても定期的にこうして畦草刈りの作業を行うことが必要になってきます。1人でやろうとしたら3時間かかる作業も、6人でやれば30分で済ませられるように、地道な作業ほど、皆で協力して行えば楽なもの。あらためて、共同作業の素晴らしさを実感した集合日でした。

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来月8月は9日が集合日です。皆様にお会いできることを楽しみにしています。


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2014年06月26日

6月田植え集合日の様子

小松です。

先週の土曜日6月21日、梅雨の晴れ間というよりも時折雲間に太陽が隠れる、まさに絶好の田植え作業日和の一日となった夏至の日、今年度の田植え集合日が行われました。

朝はまだまだ空気が冷たい季節ですが、集合時間の9時を過ぎるころには、汗ばむほどの気温になりました。経験豊かなベテラン組は、もう6時前から田植えをスタートさせており、田んぼの各所に既に苗が定植された稲が列をつくっています。気合が入ってますね!

さて実習では、田植えの準備(目安棒、田植え紐作り)の説明から始まり、苗代からの苗の取り方、草の田植え前の対処方を伝え、実際に苗を植えるところまで行いました。

4月の集合日から種まきを始めた稲は、苗代で2ヶ月余りを過ごし、大きいものでは20cmを超えるモノまで育ちました。慣行農の苗よりも一回り以上大きい苗ですが、一本一本手で植えるには丁度良い大きさです。

一週間ほど前に続いた大雨がひと段落つき、つくし農園の水田に、梅雨の雨が程よく溜まりました。灌漑設備の整っていない、天然の雨水(と浸み水)による半湿地を利用したここの水田では、通常の自然農の田んぼのように田植え時に排水して土の中に植えていき、植えた後に水を入れるというやり方ができません。そのため、水の張った水田の草を刈りながら、泥の中に一本一本苗を挿していきます。

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水が少なく様々な苦労に見舞われた昨年を思い出しつつ、今年の水運を願わずにはいられません。
(※昨年の様子⇒こちらの記事から

実習区画では、ある程度大きく育った苗を、水没しないように、かつ沈めすぎないように、刈り草の中に抑えながら植えていきました。プレーヤーさんによっては、刈った草を水田に置いたままでは草刈りの勢いが追いつかないと、刈った草の多くを区画の外に持ち出すなどの工夫もされていました。さあ、どちらにとっていい田んぼになるのか、これも楽しみですね。

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つくしキッズたちは仲良く田んぼと森を往来中♪



お昼休みを挟んで、午後もさらにもうひとふん張り。午前中で勘をつかみ、手際よくどんどん田植えが進みます。実習区画も、研修生のお二方に参加してもらい、一区画分を「神丹穂」と「トヨサト」の2種類を植え終わることができました。朝から頑張ってはじめられたプレーヤーさんも見事に完了。これからしばらくは草刈りの日々となりますね。さらに気持ちを入れて取り組んで参りましょう♪

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共同作業では、春に整備した畦道の草刈り。草が生えて根が畦を崩さないように定期的な草刈りは大事な田んぼ作業のひとつ。ところどころに、ザリガニやモグラが空けてしまった穴もあり、草刈りと、穴埋めを同時に行いました。皆さんご苦労様でした。


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夜に予定していたキャンドルナイトは、オードブルの注文人数に足らずに今年は中止といたしました。それでも我が家に常備しているロウソクが寂しそうだったので、家族4人でのキャンドルナイトを行いました。普段気付かないような、夕暮れの空の軽さや、引き込まれそうな林の暗がり、フクロウの泣き声など、ロウソクの灯かりだからこそ気付けるような、そんな時間を過ごすことができました。夏至に限らず皆さんも是非やってみてください♪

(※キャンドルナイトの様子は⇒こちらから


さあ7月の集合日は第一週の5日です。日程お間違えのないようにご注意を!


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2014年03月26日

3月臨時集合日の様子

このところ暖かい日が続いていましたが、昨日からの雨で今日はぐっと冷え込んでいるつくばです。種まき、植え付けをする日々の中に暖かい日差しと時折の湿りが訪れ、畑の中に次々と緑色の新しい命が芽吹いていく様子は、この季節の喜びでもありますね。

週末の臨時集合日にお集まりいただいた皆様ありがとうございました。春分も過ぎ日中は汗ばむほどの陽気に包まれました。予定していた通り、畦道修復の全工程を完了し、共同苗代の準備作業も、無事に完成することができました。簡単に当日の様子を振り返ってお届けいたします。

これまでの2月、3月の集合日で進めてきた畦道の修復作業は、残すところ3分の1。畦の路肩を草刈りして、目安の紐に沿ってスコップを入れてまっすぐな道に直し、削った土を盛って整えながら綺麗に均していく一連の作業も、回を重ねる毎に皆さんの手際もよくなってきましたね。見事短時間で、整え直すことができました。
 
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 まずは草刈りから。  畦道が完成しました♪

 続いては2週間前に行った苗代実習の続きとなる、共同苗代の準備作業です。前回で私が行った苗代の続きを、今回は参加された皆さんとご一緒に作業しました(工程の詳細は3月集合日の様子をご確認ください。)昨年使用した苗代に、周囲の土を盛りなおし、苗代全体がなるべく同じ高さになるように作っていきます。通常の1区画分の苗代は1m×1mほどの大きさで足りるので、苗代の高さを均すことは難しい作業ではありませんが、共同苗代は複数区画分をまかなう大きさのため4〜5mの長さとなっています。それぞれ担当箇所と全体を見比べながらの作業を進め、なんとなく平らになったかなーと、思っていましたが、作業を終えてみて確認すると、若干右の方が低めの苗代になりました♪

 それでも皆さん長靴を泥だらけにしながらの初めての苗代作業、春の水の暖かさや、既に孵化しはじめている蛙の卵など、意外な発見をされながらの楽しい時間となりました。臨時集合日の作業としては当日はここまで。翌日、新たに土を盛りなおし、稲藁を被せて、無事共同苗代の準備は整いました。

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苗代予定地の草を刈り土を盛ります。

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当日はこんな感じまで進みました。  翌日、高さを整えて完了です。

 
 これから4月、5月と、畑では種まき作業が本格化。田んぼでは、いよいよ準備した苗代に種籾を下ろしていく時期を迎えます。4月の集合日は12日(土)となりますが、春の畑で皆様とお会いできることを楽しみにしております。


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2014年03月21日

3月集合日の様子

 遅くなってしまいましたが、3月8日に行われた3月集合日の様子をお届けします。春一番も吹き、春分も過ぎ、着実に春が近づいているつくばですが、集合日のころは三寒四温が交互に訪れ、防寒着をたっぷりと着込んで望んだ集合日でした。さて当日を振り返ってまいりましょう。(今月は少々長いレポートです。)

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まだまだ寒い朝の青空の下でスタート


 まずは畑の実習から。春の作業の第1弾といえば、ジャガイモの植え付けからスタートです。つくし農園の実習畑では、今年はキタアカリ、アンデスレッド、サヤアカネの3種を用意しました。キタアカリとアンデスレッドは、数年間作り続けている定番品種です。男爵やメークインなどの他の品種に比べ、例年安定して収穫しやすい種類でした。(もちろん、年により、区画により、不作の場合もあります。) サヤアカネは新しい品種で、北海道などで無農薬農家や無肥料農家で作られているとの噂を聞き、今年から試してみることにしました。

 植える種芋によって、前処理をしていきます。比較的小さな種芋はそのまま土の中へ、150gを超えるような大きな種芋は、芽が2つ以上残るように切って、切り口を天日で乾燥させるか草木灰をつけてから植えていきます。草を刈り、土を掘り、モグラの穴を避けつつ、種芋を置く作業を始めていくと、いよいよ春がやってくるなあと感じます。そうそう、芋を植えたら、目印の棒を立てて、どこに植えたか分からなくならないようにご注意を。これ、自然農あるあるです。

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 大きな種芋は切りましょう   草を分けて土の中へ


 続いては葉物野菜の種まきを。春のスタートにはまず、カブや小松菜など、育てやすいものから始めるのがいいでしょう。野菜の種まきには主に2種類の方法があります。ざっくり言えば、「筋播き」と「点播き」。豆類や果菜類など、株が大きく育つものなら点播き、葉野菜など、密に播いて間引きしながら育てるものは筋播きで育てることが多くなります。今回実習で播種した小松菜は、筋蒔きで行うことにしました。
 まずは、種を播く箇所を一列に草刈りします。種を播く幅(10cmほど)よりも少し幅広く(倍以上)草を刈り、次に鍬などで表土を削ります。これは昨年に落ちた雑草の種を避けるため。これから播く野菜の種と同じ場所に、雑草の種が残らないようにという気配りですね。削った土は、雑草の種もありますが、昨年の様々な畑での蓄積が重なった大事な土でもあります。本当は削りたくないけど作物の為に少し土をどかすという人間の性に、チクリと胸が痛くなります(おおげさか?)。削った土は、少し多めに草刈りしておいた、播き箇所の隣に寄せるのがいいでしょう。種を降ろすところに宿根草の根があれば、鎌の先で根切りをして、でこぼこがあれば軽く均し、種を均等に播いていきます。播き終わったら、次に土を被せます。
 実習では、川口由一さんにならっての、種の少ない土を播いた種の上に振りかけるやり方と、鎌の背などで土を引っかいて土の間に種を落としていくやり方の2種類をやってみました。どちらも、土と種をくっつかせて、発芽しやすい環境を整える作業です。最後は、自然農独特のひと手間、草被せを行います。種まきしてむき出しの土は、乾燥や、今の時期なら凍結に無防備にさらされます。種が発芽する条件は日光、水分、温度がメインです。草を適度に被せることで、過度の乾燥を防ぎ、適温を守り、そして適度に日の光も届くようにしてあげます。この時期は、被せる青草が少ないので、枯れ草などを利用するのもいいでしょう。

 
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鍬で表土を削りましょう 丁寧に種を播きましょう 最後に草を被せましょう


 実習後の自由時間には、プレーヤーさんは各自の区画でさっそく農作業。共同購入したジャガイモや、思い思いの野菜の作付けを進めてまいります。今年から新しくスタートした聴講生コースの方も、今日から農園始め。雑草屋の畑に移動して、ジャガイモの植え付け作業をたっぷりお手伝いいただきました。


 午前の共同作業は、近隣農家さんとの境界の、竹柵の直しを行いました。隣接する農家さんは、あくまでも「ご好意」で、われわれの自然農畑に除草剤などを「おすそわけ」してくれることがあります。口でお伝えしても、態度で表しても、なかなか長年身についた「雑草憎し」の魂は消えないもの。草刈りには気をつけているものの、どうしても除草剤を「おすそわけ」されてしまうことがあるのです。これまでの数年は、竹の柵に麻布をカーテンのように張り、簡易な薬除けを作って来ました。圧迫感もなく、自然素材で土に還るため、除草剤がこの境界から入らないようなメッセージとしての対策でした。
 そこで今年はもうひと捻り、逆転の発想をしてみようかと検討中。柵で防ぐのではなく、花壇のように綺麗な花やハーブ類を目に付くようにあからさまに育てることで、「除草剤散布したら悪いな」という気持ちになってもらえないかという、「花で懐柔作戦」です。種から育てたのでは、花が咲くまでに除草剤を掛けられてしまうかもしれないので、既に花が咲いているポット苗を植えて、素敵な花で理解してもらおうという試み。自然農の農園にふさわしい、可憐で、派手派手しくなく、しかもお値段お手ごろな花の情報、皆さんからも募集いたします♪
 当日の共同作業としては、境界としての竹柵の立て直しを行いました。1年土に挿して折れかかっている竹竿を抜き、巻き尺で等間隔に計り、スコップと木槌を使って、竹ざおを打ち込んでいきました。境界はできたので、4月に向けて着々と花壇化計画を進めていきたいと思います。


 午後は14時から田んぼ実習をスタート。まだまだ水が多い今年の冬の水田、氷を張るような厳寒期は過ぎましたが、それでも冷える日は朝に霜柱ができるほどのこの時期。先月の集合日に修復した畦道も、霜柱が解けて滑りやすいので畦を崩さぬように慎重に歩きます。実習では、4月以降の種まきシーズンを控えての、苗代準備の作業を行いました。苗代とは、お米の種を落とす苗床のこと。実際の種まきは暖かくなってからですが、土台となる苗代は事前に準備しておいたほうが、忙しい春の仕事が一つでも少なくなります。また、事前に作っておくことで、土をなじませ、苗代に住まう微生物たちが作りたての土よりも少しでも増えてくれるようになります。微生物のことを考慮すれば本来は1月〜2月にしておくべき作業の一つでもありますが、水位が高く先延ばしにしていたこの作業、ようやく3月の実習で行うことができました。

 実習で行ったのは、昨年も利用した苗代の再準備。苗代の寸法(つくし農園では、一区画1m×1mほどで足ります)を計りなおし、その大きさに土を盛り直していきます。水かさが増えても沈まなく、水が少ない年でも枯れてしまわないような高さに作るのは毎年の悩みどころ。例年で言えば、水田の深さにたって踝(くるぶし)が十分に隠れるような足首ほどの高さに苗代を作るのが吉のようです。寸法を取った苗代予定の周囲をスコップで掘り、その掘った土(泥)を上げて、それを苗代の大きさと高さに仕上げていきます。苗代は、蒲鉾状のなだらかな傾斜にせず、できるだけ平らな台地状になるように作ります。ポイントは、真ん中を少しだけ低くつくること。芽を出した後の苗は、水を求めます。苗代の周囲は水分が取りやすいですが、真ん中は幾分渇きがちになります。蒲鉾上に中央が高いとそれだけ水分も周囲に流れやすく、苗の育ちに差がでてしまうことがあるのです。稲は水を求める水草の仲間ですから、苗の時に適度な水気が給されるように苗代を作ることは、つくし農園のように水の管理を自然に任せる田んぼではポイントの一つとなります。
 
 苗代の形が整ったら、4月〜5月の種降ろしまで播き床を養生します。土を動かして作り上げた苗代は微生物の活動量が少なくなっていますので、米ぬかなどを少々振りまいてあげたり、稲藁を上に被せて温度や湿度を保ち、種まきの時を待つことになります。
  
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3月でも水が引かない田んぼ   さあ苗代準備が整いました!!


 田んぼ実習を終え、共同作業は畦道の補修第2弾にとりかかりました。2月の集合日で3分の1を終え、残すは3分の2は、当日と、2週間後の臨時集合日との2回に分けて作業することに。皆さん手際よく草刈り、畦道直し、整形、と作業を進めて、今回も見事に畦道が整いました。


 集合日の作業が終わり三々五々の夕方を過ごし、夜はいよいよ懇親会です。つくし農園のおなじみの中華料理店にお邪魔して、2014年度の顔合わせの夕食会を行いました。いや、宴会ですね。今年のつくし農園は、どうやら酒豪が集結している模様(笑)。美味しい食事も嬉しいですが、とにかくアルコールが進みます。たっぷりと飲み、ゆっくりと話し、雑談も、自然農談義も交えつつ、今年の農のひと巡りを思い描きながらの、楽しい宴になりました。お泊りされたプレーヤーさんとはさらに我が家で2次会も。とっぷりと夜更けまで、語らいは続いたのでした。

 
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乾杯前のワンショット♪    翌朝の我が家での朝食風景


 あらためまして、今年度もどうぞよろしくお願いいたします。そして懇親会に出られなかった方も、また次の機会を楽しみにしております!


・2014年度の集合日予定カレンダー ならびに募集要項
・つくし農園の見学・体験について
・自然農について
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2014年02月27日

2月集合日の様子

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小松です。

雪による順延が2週続いた後の22日、ようやく2014年度の最初の集合日が開催されました。
順延の甲斐あって、当日は心地よい晴天となり、穏やかな気候に包まれました。当初予定していた8日と、翌9日には大雪に埋まった農園でしたが、翌週の荒天では雨となり、すっかり雪は洗い流されており、初春らしい枯れ草色の下にほんのりと芽吹きが見られます。
まずはつくし農園の恒例の年初行事。駐車場に集合し、近所の氏神様でもあります一ノ矢八坂神社に参拝しました。いつもながら、気持ちが引き締まりますね。

今月から新規で参加される方も2組加わり、さっそく2月の集合日がスタート。畑では、農園の簡単な紹介、自然農の概要について、そして当日参加されたプレーヤー全員の自己紹介を行いました。見学の方、初年度の方、ベテランプレーヤーさん、2014年もどうぞよろしくお願いいたします!

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【いよいよ2014年スタート】

さて実習畑では、畑の観察から。冬を越して春の訪れを今か今かと待ち望む作物たちを見て回ります。空豆やエンドウ豆は、大雪にもなんとか耐え、これから復活しそうです。籾殻を被せて寒さ対策をしていた大根は、上部がだいぶ傷んでしまっていました。続いては、春の訪れの前にしておきたい作業の一つ、畝の修復作業です。1年のうちに崩れてしまった畝のたて直しや、新しく区画を整理は、忙しくなる種まき作業の前にしておきたいもの。土を移動する場所をあらかじめ草刈りし、青草を土の下にしてしまわないようになど、いくつかのポイントを確認しながら、実習畑の一部の畝を作り直しました。

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 【畑の様子の観察】   【大根は残念に・・・】   【空豆は無事に元気】


最後に、エンドウ豆の種まきも実習しました。秋播きが基本のエンドウ豆ですが、播ききれずに余った種をこの時期に播いてしまいます。収量は秋播きに比べて劣りますが、少しずつ暖かくなってきた早春のうちにできる作業の一つです。確実に育てたい場合は、温室などでポット苗を育ててからの、3月以降に定植するのがいいようです。

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【エンドウの種まき実習】


実習後の自由時間では、各自区画での自由作業となります。今年から参加する方たちは、この時間を利用してご自身の区画決めを行いました。つくし農園の畑は、大きく分けて「寅の畑」「卯の畑」「未の畑」の3エリアに分けられます。それぞれのエリアに約40平方メートルの区画が区分され、好きな場所を選んでいただいています。区画それぞれが、昨年までの使われ方、日当たり、景色が異なります。一度決めた後も、区画があいている限り変更は可能ですが、手入れを始めるとそこで続けたくなるのが人情。最初に決めた区画でずっと続けられる方がほとんどです。最後はプレーヤーさん自身のインスピレーションで決断していただくことになりますので、皆さん慎重に畑を見て歩き、今年度から付き合いが始まる区画を決めていただきました。

お昼休憩前の共同作業では、先月からの持ち越し作業の刈り草堆肥づくりを行いました。つくし農園では、周囲の耕作放棄地の雑草を集めて、草堆肥をつくっています。基本的には無肥料での栽培を指針にしておりますが、畑の様子や作物に応じて、利用しています。例年、冬の枯れ草を刈って集めて置いただけの堆肥場を農園の片隅につくり、秋までそのままにしておきます。春夏秋の間に集めた草はすっかり量を減らし、しっかりとした草堆肥になるのです。

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【昨年の枯れ草堆肥場から】     【隣のシートに移します】
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【刈った草をかき集めて】     【踏み均していきます】 


理屈はさておき、草堆肥づくりの楽しさはもうひとつ。刈った草を集めると文字通り丘のように積みあがります。農園の周囲の草はイネ科のチガヤなど茎の細いものが多く、積み上げるとまるでそこは干草ベッド。嵩を減らそうと大の大人が足で踏み均そうとしても全然つぶれてくれません。そのフカフカの干草ベッドは、子供たちにとってはまるで遊園地のトランポリン。踏み作業に疲れて共同作業を終えた後には、刈り草ベッドで飛び跳ね、転げ周り、草に包まれるつくしキッズの笑顔が溢れていました。

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【跳ね回る!】


昼食後の実習は水田に移動して、田んぼ実習を行いました。まずはお話から。つくし農園独特の田んぼの特徴、これからの一年における稲作の進め方、昨年の課題点(水不足、ザリガニ被害、スズメ被害)などをお伝えしました。2月の田んぼの作業としては、苗代準備ができるのですが、折からの大雪の名残がまだ田んぼに残っており、水が多くて苗代作業はできません。共同作業を前倒しにして、毎年恒例の土木作業、「畦道の修復」に取り掛かることに致しました。

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 【田んぼの実習スタート】   【水がいっぱいの水田】

昨年にしっかり作った畦道も、1年使い続けてすっかり崩れてしまっています。ザリガニ、モグラ、雑草、踏み崩し、様々な要因は挙げられますが、気持ちのよい畦道を作ることで、気持ちがキリっと引き締まります。これから我々の通路となる畦道ですから、無駄なく、丁寧に、崩れにくい畦道になるように、参加者全員で一所懸命取り掛かります。麻紐を引いてラインを出し、そのラインに沿ってスコップを入れ、土を上げ、崩れている畦に盛り、均し、叩いて固め、水分を混ぜながら形を整えます。経験者も初心者も、額に汗、顔に泥、をしながらなんとか全工程の3分の1を終えることができました。これから3月の臨時集合日までの計3回で、今年お世話になる畦道をしっかり直していきたいと思います。

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【崩れた畦道を・・・】

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【全員で畦を直します】

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【見事完成!!】

いやあ、久しぶりの土木作業は身体にこたえますね! 
3月の集合日はなんと来週末の3月8日です。懇親会(飲み会)も控えてますので皆様ふるってのご参加をお待ちしております♪


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posted by 雑草屋 at 08:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(14年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月12日

雪のつくし農園

管理人の小松です。

深いところでは20cm近くまで積雪し、日曜月曜と雪に包まれていたつくし農園ですが、火曜日になってようやく、雪が解けて少しずつ畝が現れはじめました。

今回は、雪が深くてお越しいただけなかったプレーヤーの皆様に、なかなかご覧いただけない、雪景色(2月10日時点)の農園の区画の一部をご紹介します♪

まずは卯の区画から、HさんとYさん。

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Hさん          Yさん

続いては、寅の区画から、Nさん

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Nさん

最後は、未の区画から、MさんとFさん

20140210m.jpg   20140210f.jpg
Mさん          Fさん


って全部同じじゃねえか!という突っ込みが聞こえそうですが(笑)。
畑では、雪に負けずに、生き延びる、たくましい野菜たちががんばってます!
 
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雪を割って顔を出す、ソラマメの苗とニンニクの苗です。
15日に順延されました2月の集合日、今度こそは天気が持ってくれますように!! 


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