自然農とは、
「自然の営みの中で、人力で、無理しないで、作物を育てる」
ことだと考えています。
それを川口由一氏は、
「耕さず、肥料・農薬を用いず、草や虫を敵とせず」
と表現し、全体的な指針をあらわしています。
耕さなくとも豊かな土にはミミズやモグラが増えて自然に柔らかな土になり、肥料はなくとも雑草が太陽エネルギーや環境中の物質を大地に還元し土は肥え、農薬はなくとも微生物が多く生命活動が活発な土は野菜を強く育て、草に覆われた田畑は虫達の宝庫となって害虫と益虫がバランスを保ち、人間はその様子を観察しながら適宜に手を貸せばよいのです。
もちろん、最初からうまくいくわけでもなく、収穫が山のようにあるわけでもなく、成功の年もあれば失敗の年もある。決して放ったらかしで野菜を育てるということではない。今まで常識とされてきた農法から少し自由になってみて、できるだけ無駄に資源を使わずに、自然の奥の深い営みと人のちいさな力だけで作物を育てることができるのではないか、という試みなんだと思います。
=どうして自分が自然農をしているのか=
自然農に出会ったのは、2002年の夏の終わりのことでした。長野県の安曇野のとあるペンションの畑。言葉で聞いていた「雑草の中に育つ野菜たち」を、自分の目で見た時の感動は、今でも忘れることがありません。それは私の感性を揺さぶりました。
大学、社会人と、比較的エコロジー分野に身をおいてきた自分が、ずっと悩んでいた問いへの答えがそこにあった、とは言えないまでもそこに燻っていました。現代人にとっての「自然」とはなにか、「食」とはなにか、「農業」とはなにか、そのなにかのヒントが、隠されているような直感を覚えました。その直感に導かれるように、いつのまにかサラリーマン生活を離れ、自然農への取り組みに心を決めることになっていました。
それから幾年が過ぎた今も、もちろん答えは見つかってはいません。しかし生活の隣りに「自然農」を置いた暮らしを始めてみて、わかったことがいくつかあります。
それは、「自然農でも作物は育つ」というほのかな自分なりの手応えであり、自然農の田畑で作業をしている時の楽しさであり、そうして出来た実りの味わいの喜びに他なりません。自然農をしている理由は、それだけで十分なような気もしてくるのです。
=何を伝えたいのか=
あまりにも「自然」と「食」と「農」の繋がり を忘れ過ぎた我々に、禅問答のように問いと答えを投げかけ、人生のスパイスとして感動と知恵をほのめかしてくれる、それが「自然農」の持つパワーです。草と共に、虫と一緒に、控えめに、且つたくましく育つ野菜達。そんなことってあるんです。
マジで?と驚き、うゎ♪と喜び、何で?と考え、いいなぁ♪と浸る、そんな農、そんな畑。難しいことを考えたい人も、単純に面白さに飛び込みたい人も、健康マニアもLOHAS信者も、何か必ず手に入れることができるはずです。
「つくし農園」のフィールドでそんなことを伝えられたらと思っています。
・2016年度の集合日予定カレンダー ならびに募集要項 ・交通案内
・つくし農園の見学・体験について ・自然農について
・つくし農園で育てやすい野菜 ・自然農Q&A(いただいた質問に対して)
・雑草屋Facebook ・雑草屋ホームページ
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私は、この春から里山で自然農もどきを始めました。
家庭持ちなので講習会とかには参加できず、パソコンと本が頼りです。
福岡、川口両先生と、その教えの実践者の方が私の先生です。
これからも参考にさせていただきたいと思います。
ご活躍応援しています。
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キヨママさん
ご返事遅くなりましたが、コメントありがとうございます!!!
里山での自然農とのこと、素敵ですね〜。こちらのつくし農園も、つくば学園都市という名前からは掛け離れたのどかな小田舎での自然農生活です。(これぞ「つくば自然農スタイル」♪)
PCと本での自然農実践、ご苦労も多いことかと思います。自然農ほど百聞は一見に如かずのこともないですよね。機会がありましたら是非とも「つくし農園」にお越しくださいませ。