2016年07月03日

自然農の田植え ─6月共同作業日【夏至】の様子

こんにちは、雑草屋の嫁です。この土日は田植えの最後のチャンスということもあって、特に早朝や夕方、プレーヤーさんたちで田畑が賑わっておりました!早くに田植えが済んでいる方々は、田植え後の草刈りにいらしてましたね。さて、6月25日(土)の共同作業日(田植え集合日)の様子をお届けします。

6月上旬にはすでにベテランプレーヤーHさんが田植えを始め、中旬には新規プレーヤーAさん夫妻も田植え開始。管理人小松が「この雨の少なさだと、田植え集合日は1週早くすべきだったな・・・」と呟いた、月末の集合日早朝。一番涼しくておすすめの5時半〜の部では、新規田んぼプレーヤーの方はいらっしゃらず、小雨の降る中、各自で作業開始となりました。
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この日はMさんが早朝から作業開始。夕方まで田植えされて、1日で1区画を済ましてゆかれました。
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自然農の田んぼは、毎年の草たちが枯れては「亡骸の層」となって土を豊かにしています。田植えより前にひととおり草刈りをしておいた区画では、すっかり枯れた草たちがゆるやかな分解の営みへと進み始めていました。
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7時からはつくし農園・こぐま塾共同での田植え実習。
昨年の使い古しの篠竹を再利用して、目印となる棒を立てていきます。長方形の区画の長辺に立てます。お隣との境界線から20cmほどあけて立てることで、共通の通路が40cm確保できます。
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棒の間隔は40cm。これは、後に草刈りに入る際の通路の幅となります。毎年田植えをするメンバーは、40cmごとに印をつけた釣り竿や長い棒、紐などを繰り返し使っています。
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そのほかのプレーヤーさんは、40cmごとに結び目をつけた麻紐を作り、それを使って40cm間隔の目印を立ててゆきます。

さてこちらは苗代の写真。スコップで横から土ごと起こし、一定のかたまりを持ち上げるようにします。
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雨の少ない6月でしたが、この日は雨上がりということもあって苗の根もとはややしっとり、ほぐしやすくなっていました。根を傷めないようにそっと、小さなかたまりに分け、そこから1本1本にわけて準備してゆきます。傍らには水を張ったバケツを用意し、少しずつ水につけながら進めると根の損傷が少なく作業できます。
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ちなみに苗の根っこがどういう状態にあるか、土をすっかり洗い落とすとこんな状態。全ての根をちぎることなく苗代から取り出すことは不可能ですが、どんな形で根を張っているかを知っておくと、苗代からの取り出し作業がスムーズになると思います。
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苗の用意ができたら、田植えに取りかかります。区画の長方形のうち短辺に目安紐をわたし、その手前に植えていきます。植える前に、少なくとも2列分ほど草を刈って、刈り草をまとめておきます。
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これから苗を植える直線上は、踏み固めてしまわないように注意しましょう。土を出した場所とすじ状にまとめた刈り草とが縞模様を描きますので、刈り草の上を踏むようにして作業すると安心ですね。

田んぼに生える草は水草が多いため、つくし農園では草の管理がしやすいように刈り草をロール状に丸めます。田植え後、2週間以内に草刈りに来る必要があります。このとき、水草ですから刈り草の茎の節々から新しい根が張ってしまっていますが、ロール状にしてあることで、再び丸めてひっくり返しやすくなるのです。
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40cmの目印の箇所に植えてゆきます。新たに草が生えていたら、少なくとも植える箇所だけでも鎌で土をしっかり出し、土にグサリと鎌を入れて植え穴を作ります。これは移植ゴテでもかまいませんが、鎌1本でできると思えば荷物が楽です。
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苗を傷めてしまわないよう、なるべく土と根の部分を持って取り扱い、植え穴に差し込むようにして植えます。開いた土をきゅっと閉じておしまい。
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植える深さは、茎と根の境目から1cm上のところまで。1本植えの自然農では、きちんと育つと1本の苗が(多ければ)20本以上(?!)まで旺盛に分けつします。深く植えてしまうと、稲の分けつを妨げてしまう事もありますのでご注意ください。
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次の40cmの目印にも苗を植えます。
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そして、その中間にもう1つ、苗を植えます。つまり、列内での苗同士の間隔は20cmとします。現在のつくし農園では、横20cm、縦40cmの間隔がほどよいようです。
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区画の端(境界線近く)に植える苗は、踏まれたり人にぶつかったりスズメについばまれたりが想定されますので、取り上げた苗の中の小さいものにするとよいでしょう。

作業の進め方はそれぞれのお好みで。ひととおり草刈りをして列を出し、草をすべて丸め、いっきに苗を植えていく方もいれば、2〜3列ずつ草刈りをして少しずつ苗を用意し、植える方も。管理人は後者のタイプです。
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ちなみに、雨が少ない日が続くカンカン照りの中での田植えでは、土や苗の根もとが乾燥してしまわないよう、少しずつ進めるのがいいでしょう。

昨年の田植えとは大きく異なって、今年はしっとり曇りで絶好の田植え日和。一度にたくさん苗を用意しても心配ありませんでしたね。
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気温が次第にあがってきて迎えた9時〜の実習。到着した方に改めて田植えの説明をしました。
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向こう側に見えるのはAさん夫妻。
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6月中旬に個別に田植え実習を受け、田植えを進めてきたAさん夫妻はいよいよラストスパート。2人だと話しながらできるのがいいですね。
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この日も無理せず長めの昼休みを各自でとり、日中はそれぞれに作業を進め、夕方16時からは共同作業として畦草を刈りました。
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これまた人数に応じて無理はせず、1本の畦道の半分まで。
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朝からの田植えに続いての共同作業、ありがとうございました〜!

27日(月)の平日集合日には、Kさん夫妻が田植えを終えました。
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みなさま、お疲れ様でした!

次回の共同作業日は7月9日(土)です。ご参加お待ちしております。

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posted by 雑草屋 at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(16年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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