2016年03月19日

条まき/じゃがいもの植付け ─3月共同作業日【啓蟄】の様子

こんにちは、雑草屋の嫁です。3月12日(土)に行われた共同作業日の様子をご報告します。今回は「種まきの仕方 条まき編」と「じゃがいもの植付け」を詳しくお届けします。
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寒の戻りで、冷たい風に震えた土曜日。柔らかく伸びてきた春草もふっと縮こまり、曇天のもとで枯れ草ばかりが目に入るつくし農園でした。


●種まきの仕方 条まき編

春の種まきラッシュが始まりました。3月9日の新月から、次第に満月に向かって月が膨らんでいくこの時期は、葉物野菜の種まきに向いているのだとか。この先、芽が出た後の遅霜被害も考えられなくもないですが、時期をいくつかに分けてずらしながら蒔くのがやはり安心ですね。

実習畑でカブの種まきを行いました。種のまき方には点まき、条まき、バラまき等、色々ありますが、ここでは条まき。昨年の大豆の枯れ枝を刈り、その場に寝かせます。地中の微生物の構成を壊さないよう、作物の根も雑草と同様に抜かずに地上部だけを必要に応じて刈るのです。マメ科は根粒菌があるから尚の事ですね。
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種まきする場所は地表の枯れ草を地ぎわから刈り、畝の中で寄せておきます。雑草が多く生えているところに種まきする際、慣れていないと、刈った草を畝の外に置きがちですが、自然農では「持ち込まず・持ち出さず」。畝の土を豊かにしてくれる雑草や昨年の作物の残りは、そのまま畝の中に置くのです。
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地表を出してみて高低差が見られた場合は、均一に条まきするために鍬で平らにしていきます。高いところの土を低いところへ移動。
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そして鍬の先を地面と平行にして、全体を平らにならします。自然農専用の鍬は、耕すためではなく、こうした「均す(ならす)」作業に適した角度で作られています。
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だいたいならしたあと、ノコギリ鎌の先で地表を軽くひっかくようにして大きな雑草の根を切ります。
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細かなカブの種をパラパラとまいてゆきます。几帳面に地面の上にまくより、このくらい適当にまいたほうがよく育つと、ベテランメンバーの皆さん。意図的・確信的こぼれ種も狙っているようです。
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種を降ろした後は、土をかけます。上にかける土にもひと工夫するのが自然農。適当にそこら辺の土をかけてしまうと、昨年実をつけた雑草の種も一緒に振りまくことになり、その後の雑草対策が大変なことに。そこで自然農では、雑草の種が少ない土を選んでかけていきます。畝の使わない箇所の草の下5cm下の土や、通路を少し削った下の土などを利用するといいでしょう。土をかけたら手のひらや鍬の背などで軽く押さえ、土の湿り気が保たれやすいようにします。

普通の農業ではここで種まき終了ですが、水やりをしない自然農では、あとひと手間が待っています。刈り草をふりかけ、地表の水分蒸発を防ぐのです。

この春の刈り草ニーズを見越して、冬の雑草を刈り過ぎないことも大切ですね。このために残してあったかのようなチガヤの葉を近くから刈ってきました。
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長すぎると発芽後にからまりやすいので、束ねて折って、鎌で切ります。
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かけ草は、「枯れ草」と「青草」のどちらも使えます。時期的に枯れ草のほうが多かったですね。種をつけて枯れている雑草がほとんどですので、種のない、葉っぱのところを使うように注意します。また枯れ草は何日経っても縮むことがないため、密にかけると種の発芽を阻害してしまいます。やや少な目にふりかけましょう。

青草を使うと、数日は水分の蒸発を防ぎ、青草が枯れ始めて縮んだ頃が種の発芽タイミングとなって、ちょうどいいのだそうです。但し、スイバなど葉の面積の広いものは枯れても日陰を作りやすいのでNG。
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細い青草はあとで糸状に枯れてくれるので、ちょうどいいですね。
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また、葉が小さくてふわふわっとした青草もおすすめ。
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ご自身の区画をよく観察して、ちょうどいい刈り草をかけていきましょう。


●じゃがいもの植付け

じゃがいもの植付けピークは3月。今年は月の満ち欠けを考慮しつつ、比較のために、前回2月下旬の植付けに引き続き、今回、そして3月下旬にも植付けをしていく予定です。
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今回は共同購入した「きたあかり」「アンデスレッド」の種イモの配布を兼ねて、より詳しくじゃがいもの植付けについて説明がありました。

地力にばらつきの多い、そして全体的にはまだまだ豊作とはならないつくし農園では、種イモを切らずに丸ごと植えたほうが(手持ちの栄養が多いので)よく育つんじゃないか、というのが今年の管理人の仮説。そこでMサイズの種イモを購入し、なるべく丸ごと植付けできるようにしてみました。
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1個あたり80〜120g程度なら、そのまま植えることにします。130g以上の種イモの場合、包丁で種イモを切って植えますが、少々コツが必要です。

まず、種イモをよく観察してみましょう。芽があちこちに出ています。芽の出方には法則性があり、それを理解して切ることが大切。
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じゃがいもを地球に例えると、たくさん芽が集まっている箇所を北極、その反対側で芽がほとんどない箇所が南極。その北極から南極に向け、地軸に対してらせん状に芽が並んでいます。面白いですね。

せっかくの芽を切ることのないよう、全体を確認してから包丁を入れます。大きな種イモはないので、今回は2つに切るだけです。
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切り口はいわば生傷の状態なので、雑菌に負けやすく、このまま植えつけることはおすすめできません。太陽にしばらく当ててかさぶた状態になるまで乾かすか、切り口に草木灰をつけます。傷口にパウダー状の薬を吹きつける商品ありましたね。あんな感じでしょうか。

畑に植えていきます。植える箇所だけの草をかき分け、地表を出して鎌で雑草の根切りをします。石ころや巨大な雑草の根の塊などを見つけたら取り除きます。
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園芸用スコップでじゃがいもが植えられるだけの深さの土を掘り、手を入れてぐるりと穴の中を探ります。これはモグラ穴のチェックです。モグラの通り道になっていたら、植える場所を少しずらしましょう。

種も種イモも、植えたあとにかける土の厚さはだいたい「種と同じくらい」が目安。じゃがいもなら、じゃがいも1個分の土が種イモの上に乗るイメージです。
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植えたあとは目印に棒などを立てておきます。今は枯れ草ばかりで、この長さの棒でも大丈夫と思うかもしれませんが、春から夏にかけて草の勢いが増すと、あっという間に目印も埋もれてしまい、草刈りの際に難儀します。夏の草刈りを見越して、なるべく長い棒を立てることをおすすめします。セイタカアワダチソウの堅い茎は、年間を通じて何かと重宝しますよ。


実習では春に屋内(縁側)で種まき・育苗を試みた赤えんどう豆の苗も植えてみました。えんどうは空豆と同様に秋から冬に種まきをして冬越しさせるものですが、これは2月24日頃に種まきをしたもの。
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月の満ち欠けに添った農作業を考えると、移植は下限の月から新月までで、4月の第一週が望ましいようなのですが、ここでも比較のために3月12日に第一弾の移植をしてみました。寒さや霜の心配がまだ残るこの時期、家で育てた苗をいつ畑にデビューさせるかは悩ましいところですね。

畑実習のあとは各自で自由作業。じゃがいもの配布をしていると、子どもたちが可愛い春をみなさんに1つ1つ届けてくれました。
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お昼休みのあとは、田んぼ実習。全員分の苗代が完成しているので、未完成だった畦道の補修に集中しました。
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地ぎわから草刈りをしていくと、もうセリがあちこちで伸び始めていました。育ってきたら、みなさん少しずつ楽しんでくださいね。

草刈りの終わった状態。右側がつくし農園の田んぼです。左の慣行農の方の畑を見てもわかるとおり、このあたりは完全な湿地なので、雨が続いて水がたっぷりと滲み出してきています。
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作業しながらの雑談で「痩せたい人はなぜジムに通うのか?自然農をやればいいのに」という話が出ました。ベテラン組の回答は「つくし農園は、結果にコミットしないから(笑)」。必ず育つとか、必ず痩せるとか、そんなことは言わないので、結果が欲しい人は来ないんだそうです。なるほど!

土が泥状になって作業しやすかったですね。言い訳がましいですが、つくし農園の畦道は水管理と無縁のため、通路として機能すればよし。なのでこんな仕上がりでも完成なのです。
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筑波山から冷たい風が吹きつける一日だったので、みなさん早めにあがっていかれました。寒かったですね!

そして夜は再び集合して、懇親会!つくし農園ならではのマニアックな話で遅くまで盛り上がりました〜。
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参加されたみなさま、お疲れ様でした!参加できなかったみなさま、花見で集まりましょう〜!


次回の共同作業日は3月26日(土)。みなさまのご参加をお待ちしております。


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posted by 雑草屋 at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(16年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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