10月10日の集合日に参加されたみなさま、お疲れ様でした。
今回、自然農特有の農作業は「えんどう豆の種おろし」を詳しくご紹介します。
実習畑ではまず、秋まき野菜の様子を確認しました。
順調に芽が出たカブは、まだ競い合って成長している時期。ハサミで慎重に雑草だけを刈りました。もう少し大きくなれば間引き菜も楽しめそうです。
6月に種まきした大豆は、蒔きどきが遅かったのか、
実入りがほとんどありませんでした。
5月に別の場所にまいてあった大豆は、順調に膨らんでいます。
枝豆の季節到来です!
この畑に移ってきて8年目。ついに、ズッキーニが大きく実りを見せてくれました。緩やかに、良い畑へと変わってきたのを感じますね。
5月の集合日に植えた里芋は葉が大きくならずじまい。生姜はほとんど芽が出ず、1つだけ出た芽も葉が大きくならないまま秋を迎えています。育てやすい作物だと油断していたらこの有様。試行錯誤ですね。
長ネギが立派に育っていたので、掘り起こし、分けて植え直しました。
後でじっくりソテーにしましたが、旨みが濃く、辛さも爽やかで、美味でした。
ムカゴから自然発生した山芋は、ゆっくりと大きくなっていきます。ムカゴから育てると収穫まで3〜5年だとか。楽しみですね。
●えんどう豆の種おろし・・・点まき
こちらは自然農の畑で育てたえんどうを、種採りしておいたものです。
自家採種した一昨年の種なので発芽率が落ちているために、念のために市販の種も用意して、自家採種分で芽が出なかったら、後日市販のものを蒔き直すことにしました。市販の種はよく、鳥に食べられないように薬品塗布済みのため、食用防止の目印に派手な色がついています。
もちろんこだわりの種屋さんなどで、薬剤処理なしの固定種などをお試しされてもいいと思います。
まず植える箇所に目印の棒を立てます。
のこぎり鎌で丸く草を刈り、大きな根や小石などを取り除きます。
指を入れて四方八方にもぐら穴チェック。
穴があれば土を入れて潰しておきます。
えんどう豆を一箇所につき4〜5粒おろしていきます。
(通常は2〜3粒撒きますが、古い種の発芽率を考えて4〜5粒としました。)
4粒見えますね。
豆と同じ厚さ程度の土をかけ、手でならします。
周囲の刈り草をランダムにかけていきます。
つくし農園周辺のカラスは、「丸く青草をかけてある場所=おいしいものが埋まっている場所」と覚えてしまったようなので(参考記事:「攻防」)、周囲と等しい見た目になるように草を散らすのをおすすめしています。
共同作業では、8年前、駐車スペース付近に(購入してまで)植えてあった彼岸花を掘り出して、畑の花壇に移植しました。来年のお彼岸には、花壇に彼岸花が咲き乱れるかもしれません。
午後の田んぼ実習では、軒並み倒伏していた稲のケア方法をお伝えしました。
背の高い品種を植えた方を中心に、強風対策として4〜6束、または8束ずつをねじるように束ね、麻紐で縛ってあったのですが、10月はじめの大風で束ごと傾いてしまったものが多く見られました。
紐の輪っかに遊び(隙間)があると、前後左右に揺れる稲束の、上へ上へとずり上がってしまうようで、その結果斜めに傾いてしまっています。
倒れてお米が水面につくと、発芽してしまう場合がありますし、泥につくと精米しても土が残ることも。やはり倒伏しないに越したことはないため、その後の自由作業で各自、麻紐をきつく縛り直しました。
香り米を植えている一角だけ、集中的にスズメがネットに侵入していることも発見しました。特に美味しいので、スズメが超低空飛行でネット下部の隙間から集団で出入りしては貪っていったのがわかります。
これにはネット下部の隙間をすべてふさぐことで対応しました。
さて、気になる稲刈り時期の目安は「稲穂の3分の2までが黄色くなったら」、さらにその状態の稲穂が「区画の3分の2になったら」だそうです。
つくし農園の田んぼは全国的にも珍しい天然の湿地を利用した天水田(てんすいでん)なので、一般的にイメージするような、田んぼの中で稲束を干すことはできません。そこで田んぼ横の雑草エリアが活躍します。(そのために空けてあるのですが)
共同作業でいっきに草刈りをして、広いスペースができました。
(奥に見える茂みは湿地内にある葦です)
ここ数年のつくし農園では、スズメに狙われないよう、大きく鳥除けネットを張った空間内で稲穂を干します。ネットの裾は地面につけ、更に刈り草で覆ってスズメの侵入を防ぎます。
まずは四辺を草刈り。土が出るように刈っていきます。
ここまで刈れば草刈りは終了です。
稲木の組立て方も実習しました。ここは太いワラ縄でないと重さに耐えられません。
しかしワラ縄の用意が足りず、2つめ以降は演習用に麻紐で作っています。
横に竹を渡したあと、大人2人でぶら下がって、たわわに実らせた稲の重さに稲架(おだ)が堪えられるかをチェックします。
刈ってすぐの水分を含んだ稲束は、稲架にかけると支柱の間隔によっては50〜100kgにもなることもあります。大人1〜2人程度ぶら下がっても大丈夫なら、安心ですね。
仮設置ではありましたが、田んぼ実習はこれにて終了!
見学者の方にもたくさん手伝っていただき、ありがとうございました。
参加されたみなさま、お疲れ様でした!
※その後のネット張りや稲木組みの様子は、別途ご報告いたします。
次回集合日は10月31日(土)稲刈り集合日です。ご参加お待ちしております♪
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