14日、強風吹き荒れる中で集合日にご参加されたみなさん、本当にお疲れ様でした!雪で延期が続いた昨年度に比べると、無事2015年度のスタートがきれてほっとしました。
最初に一の矢八坂神社にて、氏神様に参詣しました。
その後は畑に移動し、農園の簡単な紹介、自然農の概要について、そして当日参加されたみなさんで自己紹介を行いました。見学の方、初年度の方、ベテランプレーヤーさん、2015年もよろしくお願いいたします!
まずは実習畑の観察から。今年は雪が全く積らなかったつくば。冬を越し、春の訪れを待つ作物たちを見て回ります。空豆は12月に10cmほど伸びていたのが、霜にやられて枯れている姿もちらほら。枯れ草を厚めに被せておいた箇所は、なんとかこのまま冬を乗り越えられそうです。空豆をいつ植えるかは、毎年みなさん試行錯誤されますね。カラシ菜は秋には強烈な辛さで泣かされましたが、冬の寒さを耐える中で糖度を増し、とても美味しくなっていました。
共同作業では、卯の畑で区画ごとの目印となる杭を打ち直すため、協力して東西南北に紐を張り、新しい杭を打ってゆきました。
畑実習は、冬のうちに済ましておきたい作業の一つ、畝(うね)の修復作業です。1年のうちに崩れてしまった畝の立て直し、新しい区画の整理は、ジャガイモの作付けを皮切りに始まる春の種まきラッシュの前にやっておきましょう。土を移動する場所をあらかじめ草刈りし、青草を土の下にしてしまわないようになど、いくつかのポイントを確認しながら、新しい実習畑の畝を作り直しました。
スコップで斬り込むように → ぐるりと → 土は早めにほぐします
足で踏み固められた土を、自然農の畑として変えていくために、少しだけ耕すという手間を加え、微生物豊かな土に育っていってもらうように、糠や枯れ草をたっぷり振りかけ、春を待つ。ただ「自然」のままを放置するのではなく、人のそばに自然を少しだけ引き寄せて育てていく「自然農」では、こうした作業も時折必要とされます。ただやりすぎてもバランスを欠くので、見極めが難しいところです。畑実習の終わりには、ポット苗の準備についてもお話しました。
笑ってしまうほど強烈な筑波颪(つくばおろし)に凍えつつ、農具小屋前に密集してランチタイムを過ごしたら、午後は田んぼ作業。現代では全国的にもかなりレアかもしれない、水路なし、水管理なし、天水のみで営む湿地を利用した天然の田んぼです。
共同作業は毎年恒例、畦の修復。一年を経て崩れた畦に麻紐を張り、まっすぐな畦道に整えます。鎌一つ、スコップ一つで行う作業で、なかなか体力も必要ですが、人数が少なめだったこともあり、半分ほどの畦道を整え、残りは来月に持ち越しとなりました。共同作業は参加人数が多ければ多いほど楽に終えられるので、みなさんぜひいらしてください!
使い終わった農具は、プレーヤーさんたちが草タワシ(刈り草や枯れ草を集めてこする)でどんどん綺麗にされています。ぴかぴかです。土を残さないことで、木の部分は腐食しにくく、刃の部分は錆びにくくなるとのこと。こまめにお手入れしながら長く使ってあげたいものです。
田んぼから畑の小屋に戻って農具を片付け、畑の引越しをされる方や新規プレーヤーさんの区画決めを行いました。
さて、上の写真は自然農のための鍬(クワ)です。普通の鍬は「耕すため」の造りで、角度が大きく、柄が突き出ています。一方、自然農では畝直し以外で土を耕すことはほとんどなく、種おろしの際の「表土を削るため」「種を鎮圧するため」に使うことが多いので、自然農特有の作業がしやすいように角度が急で、柄が突き出ていない造りになっているのだそうです。
農具については、後ほど共同購入の募集案内を差し上げます。新規プレーヤーさんは、こちらの記事⇒農具を選ぶ を見てご検討なさってください。
来月の集合日は、3月14日(土)。終了後に懇親会があります!美味しいお店のオードブルで、雑草屋自宅にてのんび〜り気楽に開催したいと考えております。昼間は都合がつかない方、夜だけでもどうぞ♪みなさんと飲み語りするのを楽しみにしています!
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・交通案内
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