小松です。8月の集合日は天候が心配されましたが、台風が訪れる前に開催でき、曇り空の快適さと湿気の不快さのちょうど中間くらいの気候に恵まれました。とはいえ夏真っ盛り、集合時間の9時には、体をちょっと動かせば汗が額からじっとりと吹き出してきます。
畑には、夏の実りが彩りを見せる一方で、雑草の繁茂は一年を通じてもっとも勢いのある季節。トマト、ナス、キュウリ、サトイモ、ショウガ、枝豆、オクラ、などなど、畑のあちこちに生育する夏の野菜たちも、少しでも油断すれば雑草の波に飲まれてしまいそうです。夏の草刈りは、「作物が草に負けないようにする」のと「畑が乾燥し過ぎないようにする」のバランスをとるのがポイント。乾燥をさけて下草を生やしすぎると虫がつきやすくなったりする枝豆など、なかなか勘所が難しいところです。まずは野菜が草に負けないこと、次に刈りすぎないこと、の順番で意識しながら草の管理をしていきましょう。
立秋を過ぎ、いよいよ秋野菜、冬野菜の種まきシーズンも開幕です。コオロギやバッタなど、草葉の陰に潜んで若芽を好む虫の食害に気をつけながら、ニンジンや大根などの種まきをスタートさせました。水遣りは雨に任せることの多い自然農ですが、夏の盛りの極度に土が乾きやすい季節には、お湿りとしての水撒きは、必要に応じて行ったほうがいいでしょう。種まきした翌日に雨がたっぷり降る予報の出ていた先日の集合日。皆さん心置きなく種まきを始められていました。
今月は田んぼの実習も午前に行いました。田植えをして1ヶ月半。うまく根付いた苗は順調に分蘖(ぶんけつ)を進め、株がぐっと太くなってきました。田植え後2週間で一度草取りに入り、プレーヤーさんごとにそれぞれ個性的に草取りに入られていますが、概ね草に負ける区画もなく、いよいよ出穂を今月下旬に迎えようとしています。
実習後に1時間ほど、各区画で自由作業の時間をすごした後、お昼休みの前に共同作業を行いました。早春に共同作業で行った草堆肥場もすっかり腐葉土化が進み、一方でその周囲の空き地は人の背丈をも越す勢いでまた今年も大雑草地になりつつあります。秋冬に育ちきった硬い雑草を刈る際のしんどさを考え、今年は夏に雑草地の草を一度刈り倒すことにしました。刈った草はまた、冬と同様に草堆肥場に積み上げていきます。人の背丈よりも高い草を刈るのは大変でしたが、参加された皆さんであっという間に刈り終えることができました。
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午後になると、空が少しずつ暗くなりだし、予定していた意見交流会は、雑草屋の自宅に場所を移して行うことにしました。「話す・聴く・気づきのワークショップ」の進行を取り入れながら、少人数でしたが内容の濃い数時間をすごすことができました。「自分にとって自然農とは?」「自然農ってそもそも何?」などといったテーマに色々と触れながら、ゆっくりとしたペースでコミュニケーションを交わすことができました。ご参加いただいた皆様、貴重な時間をありがとうございました。
来月は13日。畑では種まきのハイシーズン、田んぼではスズメ対策のネット張りなど、忙しくなってくるころです。まだまだ夏の暑さの盛りの折、みなさまもお体をご自愛しながらお過ごしくださいませ。
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