2009年12月28日

12月集合日のご報告

2009年最後の集合日を終え、冬至も過ぎ、冬の空気もすっかり本格的になってまいりました。田畑の命は緩やかに休息の季節へ入り、来春の訪れを待ち焦がれているようです。

年の瀬も迫り、だいぶ遅くなってしまいましたが、12月の集合日の様子を振り返ってみたいと思います。


12月の畑作業は、冬を迎える畑へ、防寒対策などを施しました。種まきシーズンは2月下旬までお預けとなり、雑草対策などもほとんどないこの季節、秋に種を降ろした冬野菜、春野菜を寒さから守ってあげる作業が主になります。防寒対策のメインは、ソラマメとえんどう豆。秋に芽を出して成長し根を伸ばし、この時期の霜や木枯らしなどの厳しい寒さの間は一旦成長を止め、春の暖かさを待ってもう一度復活します。このあたりの畑には、筑波山からの北風(いわゆる筑波颪)が吹き込むため、秋に延ばした茎葉がことさらに寒さで痛まぬように風除けを拵えてあげることにしています。農家それぞれに工夫されて対策しており、資材や方法は様々です。要は、風や霜から守ってあげられればよし。実習畑では、周囲の農家さんを参考にして、昨年の稲藁を利用して風除けをこしらえてみました。風除けのほかに霜対策として、枯れ草などを株元に敷きました。自然農の畑は雑草が生えているため、通常の農地よりも霜や霜柱に強いのが特徴でありますが、こうしたちょっとしたひと手間も、時には必要ですね。こうした作業は葉物野菜や麦などにも効果はありますので、それぞれに工夫されて冬を乗り越えてみましょう。

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空豆を北風から防寒対策



畑では、冬の間の土作りも実習を行いました。自然農そのものとは少し違った方法なのですが、近隣の森や林の落ち葉、そこに棲みつく土着菌、米ぬかなどを畑の表土と少し掛け混ぜ、畑により豊かな微生物環境が築かれることを期待しての作業。作付けを無理せず、自然農でより作物が育ってくれるように、肥料として何かを投入するというよりは、生物循環が活発になるような微生物環境のための一工夫と言ったらいいでしょうか。まだエンジンが暖まってないような畑などには、こうしたきっかけづくりも、自然農ライフでは必要になってくることもあります。


お昼前には、年越し前の最後の集合日ということもあって、周囲のごみ清掃を全員で行いました。つくし農園からごみが出るということはまずないのでしょうが、どこからともなく、風にのって散らかるゴミ。農園の周囲は休耕地が殆どのため、農園のプレーヤーみんなで清掃することで少しでも周囲の環境良化につながればと思います。皆さんご協力ありがとうございました〜。

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全員で周囲のゴミ拾いです


午後からは、田んぼ作業。まずは田んぼにて、スズメ被害の状況や、ネット掛けの様子を説明しました。昨年と比べ物にならないほどのスズメ被害の進度は、参加者も唖然。掛けたネットは決して網目が大きくないもので、スズメが通り抜けるには羽が触れてしまうために十分効果を期待していましたが、スズメの執念はそれを上回り、網にぶつかろうが絡まろうが、必死の体あたりで進入、食事、脱出を日々繰り返してしまい始めているのです。案山子も、ネットも、鳥避けテープもむなしく、脱穀作業が遅れた方は、収穫した米の9割以上を食べられてしまうということになってしまいました。それでも、早め早めに収穫、脱穀を済まされたプレーヤーは、ほとんどスズメの被害にあうことなく作業を済ませていますので、今後はこれも参考に、ネット等に頼りすぎずに適時に作業を行うことも、「自然」農なのではないか、という思いも新たにいたしました。

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この隙間をスズメが通り抜ける・・・


また、脱穀や籾摺りを終えたあとの稲藁と籾殻、米ぬかなども、田んぼに戻しました。育った命の必要分だけを我々がいただいて、それ以外はなるべく田畑にもどし、次の命へ育ってもらうためです。できるかぎり、持ち込まず、持ち出さず、そのめぐりの中で毎年毎年の太陽の恵みが田畑に降り注ぎ、自然農の生命循環は続いていきます。考えすぎる必要はありませんが、育った藁を、育った田んぼに満遍なく振りまいて土に戻している時、ようやく自然農の米作りが終わりを迎えた気持ちになるんですよね。

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稲藁を大事に田んぼへ返します。   藁が満遍なく散らされました。



同時に、脱穀と籾摺り作業も行いました。先月の籾摺り作業で行った足踏み脱穀機、唐箕、循環型籾摺り精米機に加えて、プレーヤーのNさんが持参された「手動式籾摺り器」も登場しました。足踏み脱穀、唐箕の作業までは人力で作業をしているつくし農園ですが、それ以降の作業は電気の力を借りています。雑草屋が所持する籾摺り機が電動式のため、そこは仕方がありません。(もちろん、モーター駆動を工夫して人力などにすることは可能でしょうが。)Nさんの籾摺り器は、シンプルながら精度は非常に高い手動式の器械で、雑草屋も始めて目にしましたが、なかなかの発明品のようでした。電気式の籾摺り機は、構造上、籾米が1kg程以上ないとうまく籾摺りができないのですが、手動式のものはお茶碗いっぱい分からの籾摺りが可能で、収量がそれほどなかったお米などの籾摺りにはちょうど良く、他のプレーヤーさんも、順番待ちをしての人気の使用となりました。

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足踏み脱穀は慣れてきたかな?   籾摺り機を真剣覗き込んでます。

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↑手動の籾摺り器も登場♪↑    作業は陽が落ちるまで・・・



いよいよ来年の集合日で2009年度の農園もひとめぐり。畑も田んぼも静かな時期となりますが、また皆さんにお会いできるのを楽しみにしております。今年一年お世話になりました。ひとまずは、良いお年をお迎えください。


posted by 雑草屋 at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(09年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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