午前中はいつものように畑の実習。実習畑にも、トウモロコシに枝豆、里芋、サツマイモなど、すくすくと成長を見せる野菜が目立ち始めました。梅雨が明け、暑さが本格的に厳しさをますと、作物たちにとって(もちろん雑草にとってもですが)深刻なのは日照りであり、水分の確保なのは想像に難くありません。決まりごとではありませんが、自然農の畑では基本的には水分の補給などは天任せの雨だよりとなります。草を刈る場所が10cm変わるだけで、隣や周囲の作物に当たる光の量が随分と変わるのが自然農の面白いところ。日照に当てたい親心と、むやみに草を刈りすぎてカラカラの日照りに襲わせかねない手加減の狭間で作業がついついストップします。草刈り一つ、種播き一つに、天候や雑草の様子も重なってくるところが、自然農の奥深さでもあり、面白さなのかもしれませんね。基本は株元の草を刈り、乾燥を防ぐように株元にそのまま置くやり方です。また、虫の居場所を奪いすぎぬように、畑全部を刈ってしまわずに半分ずつや一部残しながらなど作物に急な環境の変化を与えすぎないことも注意したいポイントです。もちろん、雑草に覆われすぎたは元もこもありませんが。
7月からは、徐々に秋野菜の種播きもはじめることができます。葉物野菜を中心に、これから秋冬に向けての作付マップを準備するのも楽しいかもしれませんね。
お昼は十分に休息を、と思いきや、プレーヤーの皆さんは元気に畑の残り作業へ戻りはじめます。なかなか来れない方にとっては、貴重な作業時間ですからね。しかしこの暑さの中のたくましさ、雑草屋も見習うべきものがありますな。
午後は田んぼの実習へ。3週間前に植えた苗は、なかなか元気に育ち始めました。一部は根付かずに枯れてしまったり、草に覆われて消えそうになっているのも見られましたが、概ね良好。数日前までは苗が溺れるほどにあった水かさも、梅雨が明けて晴天が続くこの頃になると土があらわになる箇所も出てまいりました。この辺りが、水路のない田んぼのなかなか難しいところですね。作業では、草の抑え方を実習いたしました。ここでも畑と同じように、刈りすぎず、放置しすぎずというのが要です。もうひとつ気をつけたいことは、土が柔らかい田んぼでは、苗の隣に足を踏み入れすぎると横に伸びた稲の根を傷めてしまうことになりますので、田んぼにはなるべく多くは入らないようにということでしょうか。田植えの時に上手に草刈りと草の倒し方ができていた区画は、この頃の草刈りがうんと楽になってきます。上手な草との付き合い方は、それぞれに蓄積されていく、財産のようなものかもしれません。
忘れてはならないのが、畦の管理です。こまめに畦草を刈り、モグラの穴をつぶし、きれいに畦道を保つことは、稲作りの基本中の基本です。共同で使用する水田では特に、一つの穴から全ての水が流れ出して全員に大きな影響を与えることも少なくありません。自然環境的にはそうした恐れは少ないつくし農園の水田ではありますが、田んぼ作りの常識として、是非とも心に留めて置くようにしてください。
なぜだか今月は説明口調となってしまった7月の集合日のご報告。何故だーーー? 暑さにめげずに自然農の田畑を楽しんで参りましょう!!