こんにちは、雑草屋の嫁です。すっかり遅くなってしまいましたが、まずは4月30日(土)に行われた共同作業日の様子をご報告します。
今回は「里芋・生姜の植付け」を詳しくお届けします。今年はさておき、来年の参考にご活用ください。
つくし農園では何年もかけて、少しずつ雑草の様子が変わってきています。慣行農の芝生畑だったというこの土地は、放棄後はススキやチガヤなどが猛々しく茂り、つくし農園が移転してきた後も何年もチガヤ、セイタカアワダチソウなどが主役でした。しかし、この春は優しげな雑草がずいぶん増えたように感じます。
この可憐な白い花も、昨年までの実習畑ではほとんど見られませんでした。嬉しい変化ですね。
●里芋・生姜の植付け
満月のあと、新月に向かって月が欠けていくこの時期は、根菜類やセリ科、球根類の植付けに適しているとか。そこで実習では里芋と生姜を植えました。
表面の土を刈り、スコップで土を掘り上げます。深さは土地の水はけ条件次第ですが、つくし農園ではだいたい20cmくらいの穴を掘っています。
掘った土は後で使うので、穴の隣に塊で置いておきます。
里芋の種イモ。管理人は長らく「土垂(どだれ)」という品種を植えています。芋類の種イモは管理が難しいため、毎年ホームセンターで購入しています。
芽の出ている方を上にして、穴の底に置きます。
種イモ1つ分の厚さに土をかけ、水分保持のために青草を刈って散らします。
脇に置いておいた土は、芽が伸びてくるごとに何度かに分け、“かけ土”を被せるのに使います。
直射日光に晒しておくとカチカチの岩のようになってしまうため、この土の塊にも刈り草をかけておきましょう。
生姜も同様に、購入した種生姜を植えています。つくし農園ではあまり小さく割りすぎず、小振りのものは1個そのまま、大きいものだけ半分に割って植えるのが良いようです。植えつけたものがヒネ生姜となり、その上に新生姜がつきます。収穫量はさほど多くはありませんが、自然農で育てた生姜は香りと辛さが普通の生姜の倍ほども強く、育て甲斐のある作物と言えます。
何度かに分けて植えたじゃがいものうち、霜に芽を枯らされてしまったじゃがいもを掘ってみました。すると・・・
地上部はすっかり枯れているのに、新ジャガができていました!驚きました〜。
「もうだめだ・・・せめて子芋を作って果てよう・・・」とでも言わんばかり。
こちらはアンデスレッドという品種のじゃがいも。
きたあかりよりも少し遅れ気味でしたが、順調に芽を出してきました。
とうもろこしも芽が出て、実習畑は賑やかになってきました。
大豆はまだ時期ではありませんが、今年は実験的に、大豆用で長年栽培している木下豆をこの時期に植えてみました(夏に枝豆を食べようという管理人の企みです♪)。このぷっくりと厚みのある芽(豆だった部分)がキジの大好物なので、キジ対策が必要です。
キジは歩いてやってくるので、大人の膝の高さくらいまでのネットを張って防げます。飛ぶのは逃げる時だけのようで、飛んで中に入るという知恵は(今のところ)無いみたいです。おすすめは自然に還る麻布&麻紐。なるべく発芽より前、種まきのタイミングでキジ対策も済ましておくのがいいですね。
山芋のつるがひょろひょろと伸びていました。この後で支柱を立てたら、わずか1日でぐるぐるに巻きついていて驚かされました。
前回、竹で穴をあけたところにひょいひょいと入れて移植完了となった長ネギ。しっかり根付いていました!
共同作業では、バイオトイレの小屋(ティピ)の完成を目指していましたが、強風のため断念。管理人が建てた骨組みの前でおおまかに説明をしたあと、田んぼ付近まで遠征してティピの材料集めを行いました。
とても背の高い葦の、特にまっすぐなものを見極めて集めていきます。
各自で束にしてバイオトイレ付近まで運びました。(ティピの設営は、風の強くない、人数の多い共同作業日に・・・と思っているのですが、未だ完成に到りません)
境界地の草刈りも行いました。
今回は、花壇の向かいにある芝畑のふちに生えている雑草を刈りました。
左側は草刈り完了。
今後は中央の通路と、右側の花壇とを草刈りしていきましょう。
午後は田んぼに移動して田んぼ実習。共同苗代の雑草管理を行いました。
4月30日の時点ではまだ葦以外に目立った雑草はなく、かけてある藁を取り除くのは2週間後に見送りとしました。
つんつんと発芽してきたお米たち。
この状態ではまだ米粒としてもおいしく、スズメたちの標的となってしまうため、鳥除けネットも引き続きかけておきましょう。
田んぼの共同作業では畦道の草刈りを行いました。
写真の手前半分は、所用で先に帰られるベテランプレーヤーのYさんが、予めささっと一人で刈ってくださった畦道。土がくっきりと見える、見事な畦草刈りです。Yさん、ありがとうございました!
モグラがかなり畦道をボコボコにしていたため、側面から踏みこんで穴を潰していきました。
もう一方の畦道は、なんと花盛り。
刈るのがもったいないと、片側だけの草刈りとなりました。
満開のところを刈り払うのは気が引けます。
花が終わった頃にまた刈りましょう。
参加されたみなさま、お疲れ様でした!
この後の共同作業日は5月14日(土)で、もう終了していますので、追ってレポートいたします。
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