2016年02月18日

畑の畝立て/田んぼの苗代準備 ─2月共同作業日【立春】の様子

こんにちは、雑草屋の嫁です。
ついに始まった2016年度のつくし農園、2月13日(土)に行われた初回の共同作業日の様子をご報告します。今回は「畑の畝立て」と「田んぼの苗代準備」を詳しくご紹介します。

集合場所に続々と到着する、新たなプレーヤー&聴講生の顔ぶれにわくわく。
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まずは一年のはじまりに、農園の氏神様である一の矢八坂神社へ参詣しました。
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陽射しが暖かく、風もない、まさに農作業日和だったこの日。
畑では年度冒頭のお話として、基本的な自然農の概念と、つくし農園のおおまかな説明を聞いていただいたのち、畑実習に移りました。

●畑の畝立て
未開墾地にて、畝立て実習を行いました。
自然農ではこれだけ雑草が繁茂している場所でも、鎌・スコップ・鍬だけで畝を作ります。
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新しい畝作りや畝直しなどの土を動かす作業は、種まきラッシュの前の1〜2月がオススメです。
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まっすぐな畝にするための目安に麻紐を張り、紐に沿って作業していきます。草を刈り、表面の土を移動させて、畝立てした土の下に枯れ草や亡骸の層が埋もれないようにします。
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溝を掘った土の中から、菌類が浸食している虫の死骸が出てきました。
まるで冬虫夏草です。
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過去の集合日にみんなで集めた刈り草が、時間をかけて堆肥となった“草堆肥”。
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必要に応じて、この草堆肥や周囲の刈り草を畝に厚めに敷いていきます。


育苗ポットで苗を育てる場合も、畑の土を使います。
畝立ての機会に土を用意しておくと、春の作業がひとつ楽になりますね。
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実習のあとは、各自の区画で自由作業。新規プレーヤーさんは、ススキやセイタカアワダチソウが茂った区画に挑んでおられました。
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午前の全体作業では、隣接する芝畑との境界線に張ったネットを張り直しました。
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除草剤を多用する芝畑との共存策として、境界地付近は草刈りを行い、花壇を作り、ネットを張り、なんとか“除草剤のお裾分け”をいただくことのないよう工夫を重ねています。
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お昼休み、お弁当を持参したメンバーは小屋前に集まって昼食を取りました。暖かくなってくると、みなさんでお話しながらのお昼もまた楽しみな時間です。
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(Yさんお手製の男前弁当!)


午後は田んぼに移動して、自然農の田んぼの一年の流れをお話したあと、苗代作りの実習をしました。

●田んぼの苗代作り
自然農では、田んぼの中に苗代を作ります。
すっかり草ぼうぼうとなっているので、まずは草刈りから。
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昨年の苗代跡地が見えてきました。表面になるべく草を残さないよう、鎌で地ぎわから草を刈ります。
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一区画に必要な大きさに目安の棒を立て、今回は一番手前の苗代から実習を進めます。
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だいたい地表に草のない状態になってきたら、スコップや鍬で崩れた苗代を整えなおします。
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手で苗代の縁をしっかり固めつつ、表面に飛び出す草の根や茎などを取り除きます。
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天然の湿地で水管理なしのつくし農園。今年は比較的水分が少ない状態で、作業がしやすかったですね。さらに仕上げに、乾いた畑の土で整えました。
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苗代の土台はこれでほぼ完成です。

乾燥を防ぎ、土壌中の微生物層に大きな影響を及ぼさないよう、この冬に脱穀を終えた稲藁を敷きます。
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田んぼでとれた作物の亡骸は、田んぼに還すのが自然農の原則であり、また、雑草を敷いてしまうと雑草の種も苗代にまいてしまうことになるため、ここでは稲藁を使います。

種蒔きまでに微生物の活動を増やすための手立てとして、米ぬかをわずかに振り掛けます。
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風で稲藁が飛ばされないよう、枝などを数本載せておきましょう。
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2月の苗代準備はこれでおしまいです。3〜4月に雑草が芽生えてきたら、摘み取ります。


実習後は全体作業として畦道の修復を行いました。畦草を地ぎわから刈り、目安の紐に沿って土を斜めに掘り出し、畦道に塗りかためていきます。
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水管理をしないため、畦道に期待する機能は“通路”だけ。厳密に気密性を追求しなくてもよいのと、まだ水分が少ないのとで、ひととおりスコップで作業しました。
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束の間の小雨に気持ちが焦りましたが、なんとか1本の畦道は整えることができました。参加されたみなさま、お疲れ様でした!


次回の共同作業日は2月27日(土)、土起こし・畦道修復・種まき(えんどう豆・空豆)などを予定しています。みなさまのご参加をお待ちしております。


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posted by 雑草屋 at 12:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(16年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする