今回詳しくご紹介する作業は、「空豆の寒さ対策」と「足踏み脱穀」です。
●空豆の寒さ対策
ずいぶんしっかりと育った、実習畑の空豆。この日は冬の寒さに備えて、寒さ避けを行いました。
まるでこの作業のために茫々と生やしてあったかのようなチガヤを刈り取り、
この時期筑波山から吹き降ろしてくる筑波颪(つくばおろし)から守るために、空豆の北西側に埋め込みます。近隣の農家さんでも藁などを使って風よけをしていますね。
(畑が整ってきた証でしょうか。アブラムシがたくさん集まってきていました。)
畑を歩いていて目に入ったのが、こぼれ種から自然発芽した大根。花を咲かせた大根が種を落としたのでしょうか、何かの拍子に大根の種がここに落ちたのでしょうか…。
自然農では「こぼれ種はよく育つ」と言うとおり、すっくと立ち上がり、生育良好です。
この大根(写真奥)を、実習畑で育てた大根(写真手前)と比較してみました。大きいですね!
この日は見学の方もいらしていたので、せっかくだからとプレーヤーさん達の畑を見て回ることに。
こちらはMさんのこぼれ種の野沢菜。畑でも何でもない場所にぽつんと、巨大な野沢菜が育っていました。見事です!
狙って育てられるわけではない、こぼれ種の生命力。驚かされます。
暖かい日が続いた12月、コウサイタイも花を咲かせていました。
花ごと炒めると美味しいんですよ。
各自の自由作業のあと、昼前には共同作業で、恒例の菊芋掘りを行いました。掘りあげた菊芋の一部は、農園の境界線に植えることに。来年は境界一面に菊芋が育っていることでしょう。
焚き火をおこし、掘った菊芋をアルミホイルで包んで、焼き芋に。同時に実習畑で育てたさつまいもも焼き芋にしました。どちらも、ねっとりと甘かったですね〜。
共同作業の締めくくりにみんなでいただいて、お昼休みとなりました。
午後はまず田んぼへ向かい、脱穀を待つ稲束を下ろしにかかりました。
畦道で育てた大豆もすっかり乾いていたので、お米の傍らで脱穀することに。
もともとが湿地であるつくし農園の田んぼは、稲刈りを終えた後も水が満ち、冬の青空を映しています。
●足踏み脱穀機
2台の足踏み脱穀機は、管理人(小松)がネットオークションで買ったものです。古い農具はあちらこちらの納屋で眠っているようですが、手に入るようなご縁がない場合、インターネットが便利です。
もともとはカバーがついていたらしいのですが、中古でカバーがないため、囲いをつけます。脱穀後のお米が出てくる場所に手箕(てみ)を設置し、2ヶ所に支柱をつけます。
そして周囲を板とゴザ(使用済みの畳表など)で覆ってゆきます。
左右を板で囲ったのち、上面からもゴザやスダレで覆って、何か重石を乗せて、完成。稲刈りの際にぎっちりと束ねた稲束(詳細はこちら)を、1束ずつ足踏み脱穀機にかけていきます。
片足でペダルを踏みながら、両手で稲束を押し当て、広げたり裏返したりして束全体の籾が外れるようにします。それでも稲藁に残る籾は、触ってみれば空っぽなので、そのままにします。慣れてくると手早くできるようになります。
西日に照らされるお米。輝いています。
プレーヤーさんそれぞれに丹精したお米が、次第に「ごはん」に近づいてきます。
こちらは赤米・モチの「神丹穂(かんにほ)」。禾(のぎ)が長い品種です。つくし農園で長年作り続けています。
そしてこちらは白米・ウルチの「豊里(とよさと)」。ところどころに見える赤米や黒米は、前年度の田んぼのこぼれ種が今年の豊里の中に混じって育ったものです。
何とか脱穀が完了した頃に夕暮れが迫り、精米はまた次回に持ち越しとなりました。
終了後は馴染みのお店に集まって、懇親会。ユニークなみなさんの個性溢れるトーク、楽しかったですね。
ご参加いただいたみなさま、お疲れ様でした!
1月9日の集合日の様子については、また追ってレポートいたします。
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