2015年07月01日

田植え集合日の様子

こんにちは、雑草屋の嫁です。6月20日(土)の田植え集合日の様子をお届けします。ついに夏の陽射しとなり、暑さの中で田植えを行いました。みなさまお疲れ様でした!今回は田植えの手順を詳しく追ってみます。

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現在のつくし農園の田んぼでは、縦40cm、横20cm間隔で苗を1本植えしています。40cmは人が除草で入りやすい幅、20cmは今の田んぼで稲が伸び伸びと成長でき、収量も得られるちょうどいい間隔。もっと豊かになると、例えば奈良の川口由一さんの田んぼなどは60cm(!?)間隔でもしっかりと育つようです。

田植えの手順としては、まず縦に40cm間隔で棒を立てます。
資材は毎年1月の臨時集合日で準備する篠竹を、古いものから使います。
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40cmごとに麻紐に結び目を作り、目安紐とします。メジャーがなくても大丈夫なので、何かと便利です。
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田んぼは、区画全体を土ぎわギリギリまで草刈りをします。
このときの草刈りが甘いと、田植え後の草刈りの負担が増しますので、なるべく地面が見えるくらいまで丁寧に刈っておきましょう。後で思えば、苗のない時の草刈りは本当に楽なのです。
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実習では釣り竿に20cmごとに印をつけたものを目安棒(バカ棒とも言います)として使いました。
刈り草は田んぼから持ち出さず、一列ごとにまとめ、細巻き寿司をくるりと回すようにしてまとめていきます。地面についた箇所から雑草が根を張りますが、次回の草刈りでこの塊ごと、くるりと天地を返せば根が切れます。
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雨水と滲み水だけで管理するつくし農園の田んぼ。苗代も灌水なしで育てます。

今年の共同苗代は、種蒔き後の菜種梅雨による浸水を想定してやや高めに作りました。しかし雨が少なく、結果として苗の成長が遅く、小さいうちに田植えとなってしまいました。苗代の高さは毎年判断が難しいところですね。
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苗代から鍬などで苗を土ごとから取り出します。深さは5〜10cmほど。ざっくりと土を除きながら、今度は一本一本にわけます。根っこが必要以上に千切れないよう根元の泥を軽くまとめ、苗箱やバケツに並べてゆきます。(この日は暑く、根が乾いてしまうため、1〜2列分ずつ取るようにしました)
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地面に鎌や細いスコップなどで切れ込みを入れ、指先で広げて苗の根元を差し入れ、土を閉じます。
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茎の分けつを妨げないよう、また、倒れないよう、深すぎず浅すぎず。根っこのはじまるところの僅かに上のあたりまでが土に埋まるようにします。
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目安紐などで20cm間隔に植えます。40cmの結び目の箇所に植え、その中間に植えていくとだいたい均等に20cm間隔となります。(写真は釣り竿ですが)
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各自が自分の目安紐を作ってから、草刈り、田植えへと移ってゆきました。
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実習区画では、聴講生のJさん、見学のNさんらが田植えをしてくれました。「あと何列あるんだろう…」よりも「もうこんなに植えた!」と植えた場所を見渡すほうがモチベーションを維持できる、という話を皆でしていました。
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昼休みのあとは再び各自の作業。
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ひととおり刈り終えてから一列ずつ田植えに取り掛かるもよし、
一列ごとに刈っては植え、刈っては植え…もよし。そこはお好みで。
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田んぼ経験二年以上のプレーヤーさんは、
ご自分の区画で育てたマイ苗代から田植え。
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苗代の世話から道具の準備、改良、手際の良さ…。みなさんさすがです。
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共同作業では、畦道に大豆を植えました。
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大豆の反対側は草刈りをして、共同作業も終了!
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夜は夏至の直前ということで、キャンドルナイトパーティー。「立夏」で夏が産声をあげ、「夏至」で春より夏が勝り、「立秋」を迎える頃には夏が最大となる傍らで秋が生まれ…そんな季節の捉え方について話をして、宴が始まりました。
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出張料理人ふくだみどりさんの“五感で味わう”料理の数々、そしてみなさんの持ち寄りのパンにお酒、お菓子などがズラリ。ひとつひとつに驚き、感動する夕餉となりました。
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リビング、廊下、洗面所、トイレ、玄関までキャンドルを灯し、ゆっくりと時間を過ごしました。楽しかったですね!
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次回集合日は7月4日(土)です。
みなさんのご参加お待ちしております♪

・2015年度の集合日予定カレンダー ならびに募集要項 ・交通案内
・つくし農園の見学・体験について ・自然農について
つくし農園で育てやすい野菜 ・自然農Q&A(いただいた質問に対して)
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7月集合日のお知らせ

つくし農園プレーヤーの皆様

小松です。本日から7月ですね。
梅雨入り後もまとまった雨が少なく、田んぼの水張りが心配な日々ですが、今日は嬉しくざあざあと田畑にが降り注いでいます。

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プレーヤーの皆さんの田植えも終わり、今週末は早くも集合日です。稲の苗の植え直しなどの日程を考慮して、7月は第1週が集合日となっておりますのでご注意ください。
また雨の予報も気になりますが、できる限り少雨決行でいきたいと思います。金曜日に最終決定させていただきます。

畑では、一週間もすれば雑草の勢いも復活し、夏野菜と雑草たちのデッドヒートが繰り返されていますね。田畑どちらとも、雑草の対処の仕方が問われる季節になります。
大豆小豆はそろそろ蒔き終わりたい時期、大豆の種まきに焦りだすと、梅雨明けの声もそろそろ聞こえてくる頃です(笑)。

また、暑い最中の作業はなるべく無理なさらないよう注意し、陽射し対策、こまめな休憩など、十分にご配慮ください。本当なら早朝5時くらいから実習したいところですね!

それでは下記に概要をご案内いたします。ご確認ください。

=== 集合日の概要 =================================
1.日時
 ・7月4日(土) 午前 畑実習 9:00〜12:00
          午後 田実習 14:30〜17:00

 ★テント準備ご協力いただける方は10分前にお集まりください。
 ★日中暑さが予想されますので実習時間を少々ずらします。ご注意を。

2.内容(天候によって変更いたします)

・午前…畑実習(9:00〜12:00)
 >畑実習 (雑草の管理、季節の野菜作業、ジャガイモ収穫他)
  (9:00〜9:30)
 >各自作業
  (9:30〜11:30)
 >共同作業(花壇エリアの草刈り)
  (11:30〜 )

・昼休み(12:00〜)

・午後…畑実習(14:30〜 )
 >田植え以降の観察、草取り、補稙について
  (14:30〜15:00)
 >各自作業
  (15:00〜)
 >共同作業(畦草刈り)
  (16:30〜17:00)

3.用意について

・服装について
 ※日中は非常に暑くなります。熱射病対策など、各自ご留意ください。
 (1)長靴、地下足袋(田んぼでは深めの長靴が好ましい)
 (2)作業着、着替え(陽射しが非常に強いです。長袖、帽子などを)
 (3)蚊が増えてきました!携帯用蚊取線香などが便利です。
 (4)その他、暑さ対策を十分に

・農具
(1)ノコギリ鎌
(2)鍬
(3)園芸スコップ

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以上です。

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2015年07月08日

7月集合日の様子

つくし農園プレーヤーの皆様

こんにちは、雑草屋の嫁です。7月4日(土)の集合日の様子をお届けします。
畑は雑草が勢いを増し、ジャングルのようになってきました。
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畑では大豆、小豆、ササゲなどの種まきがそろそろ終盤戦。豆類はつくし農園で比較的育ちやすい作物。一年目の方は7月中旬頃には種まきが済んでいるといいですね。ただし収穫にあまり固執せず、挑戦する楽しみもお忘れなく。つくし農園で育てやすい野菜を参考に、お手持ちの自然農の書籍などと照らし合わせながら、色々とチャレンジなさってください。

畑実習では、まず実習畑の作物を見て回りました。

トウモロコシは、充分に生育しきらないうちに花を咲かせる株もちらほら。種の選び方によっても、開花の時期が異なることもあるようです。プレーヤーMさんは、在来種や固定種、自然農の種などを吟味して順調に育てられていました。こうした違いの観察も、自然農の楽しみの一つかもしれません。
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ズッキーニも花が次々と開きはじめました。雨が続くと受粉がうまくいかないことが多いようですが、今年はどうなるでしょう。
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きゅうりも順調に育っていました。
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サツマイモの苗が根付きました。
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アピオスの花は濃厚な南国果実のように、強く甘い香りを放っています。
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里芋はやっと葉柄が長く伸びてきたので、土寄せを行いました。
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トマトは支柱を用意しました。
できればこの写真よりも底面を広めにしたほうがよいとのこと。
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伸びてきた本枝を支柱に麻紐で結えます。8の字結びにして余裕を持たせます。
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…と説明している最中、ポキンと本枝を折ってしまいました!
幸い、わき芽をかいてなかったので、下のわき芽から成長してくれそうです。
支柱はもう少し大きくなってからでよかったようですね。

モロヘイヤの種をまいた畝では、モロヘイヤの発芽が確認できました。
それよりもカラシ菜のこぼれ種から立派な葉が茂っていますね。
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こちらは大豆を植えた畝です。
大豆は雑草管理が大切で、草に覆われているとそれだけ虫たちが集まり、
葉っぱや茎を食べられやすくなってしまいます。
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ですので、なるべく風通しのよい状態を保つとよいとされています。
ここも草刈りが必要ですね。

とはいえ、虫たちの棲みかを考慮して、一度に畝全体を刈ってしまわず、畝の両側を刈って中央を残す、畝の手前半分を刈って奥は残す、などを日をずらしながら行うのが理想です。

実習畑をひと巡りし終えてからは、プレーヤーさんのQ&Aタイム。
ジャガイモの葉が黄色く枯れてしまったというTさんの畑を見に行きました。
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土を掘ると、ちゃんとジャガイモが育っていました!良かったです!

同じTさんの畑で目を引いたのが、こちら。
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ラディッシュが種をつけたのだそうです。みんなでまだ青い莢を摘んで味わってみると、辛みのある大根おろしのよう。このままでお洒落なおつまみになりそう、と盛り上がりました。

Tさんのジャガイモから派生して、雑草屋の育てているジャガイモ畑で収穫をしてみることに。実習として特別に雨上がりの土から掘りましたが、できるだけ晴れが続いたときに掘るのが良いそうです。
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掘り上げたジャガイモは、少しの間お日様にあてて表面の湿気を充分に乾かしてから保管します。日光にあてたままにすると緑化してしまいますのでお気を付け下さいね。

地上部の茎がまだ残っている(目に見える)うちにジャガイモを掘ると収穫しやすいとのことで、実習後の自由作業時間にはジャガイモを次々に掘り上げるTさんの姿がありました。
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雨もぱらつくため共同作業(花壇の草刈り)はなし。
お昼休みをたっぷりとり、午後は雨の中、田んぼ実習へと移りました。

集合日直前の雨で、ついに、たっぷりと水の張った田んぼの姿を見ることができました。田植えはやりにくくなりますが、水不足はひとまず解消でしょうか。
身勝手なもので、背丈の低い苗を植えたところは、今度は冠水が心配になってきます。田植えがまだ残っている方は、目安棒のライン(植える列)は踏まず、間だけを歩くようにして作業されると、足跡で深さが増すことが避けられ、苗の背丈の心配が減るかと思います。
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畦道には田植え集合日に植えた大豆がぴょこぴょこと葉を広げていました。
「畦豆(あぜまめ)」という言葉があるくらい、田んぼの畦と大豆は昔からの組み合わせだったようです。
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田植えから2週間もすると、雑草が稲の背丈に追いつき始めます。
稲を倒さないよう、刈らないよう、気をつけながら雑草だけを刈り、再び俵状にまとめたものをくるりと返します。こうなってみると、田植え前の草刈りがいかに楽だったか実感されることと思います。
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共同作業では畦豆(大豆)の周囲の草刈りを行いました。よく育ちますように!
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雨の中、手早く作業を終え、早々に自由作業(解散)となりました。
参加されたみなさま、お疲れ様でした!

次回集合日は8月8日(土)です。
みなさんのご参加お待ちしております♪

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posted by 雑草屋 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 農園風景(15年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする