畑実習では、この季節の各種種蒔き、苗の定植、手入れなどについてQ&Aタイムを設けたのち、実習畑の様子を見ました。
昨年くらいからやっときゅうりが種から順調に育つようになりました。
ズッキーニも葉を伸ばしています。
こちらは落花生。モグラやネズミに負けずに育ってほしいですね。
4月に試しとして早蒔きした大豆は5月の遅霜にあたって枯れてしまいましたが、じゃがいもはキタアカリがやや小ぶりながらも順調、アンデスレッドは元気いっぱい。育てやすかった秋蒔きのカラシ菜は、種をはじけさせていました。種を集めて粒マスタードにしてもいいですね。
トマトの苗では試みとして、周囲に棒をぐるりと土中に刺してモグラ避けの要塞を作ってあります。一部、棒の隙間が大きくてモグラが入った形跡が見られたので、穴を上から押しつぶし、棒を刺し直しました。
過去に金カブを蒔いてあった畝は、もうカブが育たないように見えたため里芋や生姜を植えていましたが、ここにきて金カブが見事に復活。青々と葉を広げ、小さいながらもぷっくりと丸く育ってくれました。
里芋は芽が出ました。生姜の出芽はもう少し先のようです。
雑草屋が自家採種を重ねてきた大豆類を、希望者の方と種蒔きをしました。「つくし農園で育てやすい野菜」でもご紹介しているように、大豆はよく育つ作物のひとつ。6月のうちにしっかり蒔いて育てたいですね。大豆は豆類の中でも特に鳥に好まれるので、キジ対策、カラス対策もお忘れなく。
共同作業は花壇の草刈りと、マリーゴールドなどの苗の定植を行いました。多年草・耐寒性のお花や観葉植物など、引き続きお裾分け大歓迎です。(聴講生OGのOさん、花ニラなどありがとうございました!)
お隣の芝畑ではそろそろ除草剤散布の時期。除草剤の“お裾分け”が花壇で少なくなるといいですね。
畑の最後は、プレーヤーのみなさんの畑の観察会。固定種の種を取り寄せて試したり、自宅で食べたカボチャやスイカの種を苗に育ててみたり、自家採種を重ねたりと、みなさんそれぞれに工夫を楽しんでいらっしゃいました。
この日の筑波山は雲をかぶって幽玄な姿でした。
長いお昼休みを挟んで、午後は田んぼです。
田んぼ実習では、苗代の草管理についてお話しました。
稲はずいぶんしっかりと育ってきました。
間に伸びてきた雑草をハサミで切ってゆきます。
妙に背が高いのは稗(ヒエ)であることが多いです。上の写真にもありますね。稲と稗はとても似ているので、苗代の雑草管理ではよくよく見極めが必要です。毎年恒例ですが、両者の違いをみなさんに観察していただきました。
「根元が赤いのがヒエ?」
「そうですね〜。では赤米の苗はどうでしょう?」
「あ、赤い!うーん・・・」
悩ましいですが、葉の付け根にヒゲがあるのが稲、ヒゲがないのが稗です。自信がないときはそのまま切らずに、田植えのときにはじいてもよいとのことでした。
ハサミを開いたまま雑草を狙って切ろうとすると、手前の稲まで切ってしまいます。これはよくやるので要注意。ハサミは閉じたまま雑草サーチしましょう。
5月の集合日に新しく作った苗代も手入れをしました。
今年は苗代にオケラが入り込んでいるようで、あちらこちらの苗代で稲の根元を浮き上がらせています。そっと土を押さえれば稲の根がまた土につくのですが、稲が密集していると難しいですね。プレーヤーMさんの情報によると水攻めが効くとのこと。たっぷり水をかけて水の重みで浮いた土を落ち着かせるようです。
オケラの被害はつくし農園始まって以来、おそらく初めて。毎年色んな事が起こりますね!
田植え前の草刈りのポイントについてもお話しました。
ついつい、目に見える雑草の青いところをザッザッと刈って済ませたくなりますが、鎌でしっかり根元(土ぎりぎりのところまで)を刈るようにすると、田植えの時期まで雑草の勢いが戻りにくく、結果的にぐっと負担が減ります。頑張りましょう。
次回は6月20日(土)の田植え集合日!
夜はキャンドルナイトパーティーです。
みなさんのご参加お待ちしております♪
・2015年度の集合日予定カレンダー ならびに募集要項 ・交通案内
・つくし農園の見学・体験について ・自然農について
・つくし農園で育てやすい野菜 ・自然農Q&A(いただいた質問に対して)