先日の8日(土)はつくし農園の11月集合日でした。このところ曇天の続くつくば、集合日も、すっきり晴れることはなく、時折霧雨のぱらつく、少々肌寒い一日となりました。
進み方がゆっくりと感じられる今年の秋ですが、前日には立冬を迎え、畑にも枯れ色が広がり始めています。
夏に葉を大きく伸ばした夏野菜などの旬を過ぎたもの(トマトやナス、枝豆など)は葉を黄色く染め、実りはいよいよ終盤に差し掛かり、根菜類(里芋、ショウガなど)は、ようやく収穫の時期を迎えています。夏から秋に種まきした葉物野菜も、少しずつ大きくなり、間引き菜としても楽しめるようになってきました。
自然農の作物は成長に時間がかかり、無駄に肥大しない分、特にイモ類などの塊茎や根を太らせて収穫する野菜は、シーズンを過ぎて最後に土の上の葉や茎が枯れ切った際にもっとも大きく生育するイメージがあります。実際、上部の枯れが進まずに収穫してみて今ひとつ実り方に満足できないものでも、その隣を枯れきってから掘り起こしてみると、しっかり太ったものが出てくる、などということ少なくありません。 ただその場合、霜や霜柱など、強い寒気が訪れると痛んでしまうイモ類(サツマイモやショウガ)もありますので掘り出す時期にお気をつけください。
また種まきなどの作付けもいよいよ今年ラストシーズン。ソラマメやエンドウ、麦などは11月上旬には蒔き終えたいところです。他には、玉葱やイチゴの苗の定植なども、本格的な寒さが訪れる前に行える作業となります。麦を蒔き終え、大豆の刈り取りを進めるころになると、いよいよ冬が始まるなと実感が沸いてくるのがこの季節ですね。
共同作業では、予定していた「東屋の基礎づくり」を延期し、共同スペースに生えている菊芋の収穫を行いました。農園とお隣さんの境界線に作付けして毎年収穫を楽しんでいる菊芋ですが、毎年取っても取っても、次から次と生えてくる菊芋。今年は境界線からさらに農地、区画の中にまで進出しだしましたので、区画に近いエリアからたっぷりと収穫しました。掘った菊芋はプレーヤーさん皆さんに自由にお持ち帰りいただきましたが、まだまだ沢山ありますので、おこぼれに漏れてしまった方は次回にまたお持ち帰りくださいませ♪
田んぼ作業は、ここ数週間続く稲刈りをそれぞれ進めることになりました。プレーヤーさんたちがメインで栽培している稲は「豊里(とよさと)」という品種です。これは雑草屋が農園スタートの頃に川口由一さんから譲っていただいたウルチ種の稲です。今年はとくにゆっくりと生育してくれて、例年よりも2〜3週ほど遅い実りの進み方となりました。穂軸の枯れ色もようやく3分の2を過ぎて、刈り入れ時を迎えています。
天然の湿田を利用しているつくし農園の水田は、稲刈り時に足元に水が残ったまま。刈った稲穂に水や泥がつかないように気をつけて、手の中に稲の重みを実感しながら、ゆっくりと稲刈りを進めていきます。刈った稲は束ねて稲木に干していきます。この辺りではもうほとんど見られなくなった天日干しでの乾燥です。竹竿を組んで稲架(つくばではオダと呼ばれています)を作り、事前に張っておいた鳥避けネットの要塞(笑)の中に稲をどんどん並べていきます。 稲の束ね方、稲架への干し方、いずれも、よく乾き、省スペースで、稲が落ちてしまったりしないようにと、昔からの知恵が詰め込まれたひと工夫が詰め込まれています。年に一度の作業ですが、稲作をしていると毎年出会えるこの作業、個人的にとても好きな作業のひとつです。
今年は稲刈りのタイミングが遅れていますので、脱穀もそれに応じて後ろ倒しになりそうです。追ってご連絡させていただきますので皆様どうぞよろしくお願いします。
・2014年度の集合日予定カレンダー ならびに募集要項
・2015年度の集合日予定カレンダー ならびに募集要項
・交通案内
・つくし農園の見学・体験について
・自然農について