先週末、雨も降らず陽射しも程よく、天候に恵まれた7月の第1土曜日、雑草の勢いに圧倒されそうな田畑の中、7月の集合日が開催されました。
畑の実習では、実習畑の様子を観察。3月に種まきしたカブの生き残りの姿や、定植後のトマトやナスの支柱立て、大豆の草刈りなど、作物ごとの作業を実習しました。成長点を摘んでしまったキュウリや、草刈り時に一緒に刈ってしまったインゲンなど、うっかりミスも、皆さんの反面教師となれば幸いですね(笑)。雑草の管理にも悩まされますが、作物に応じて、畝の片面だけを刈ったり、綺麗に刈り倒したり。虫や草を敵としない自然農の手入れの中で、雑草を刈りすぎずに、また虫の害を恐れすぎずに上手に作物を育てていくことは簡単ではありませんが、そのバランスを自分の感覚で探していくことが、また自然農の醍醐味なのかもしれませんね。
今月は、共同作業の前に畑の観察会を行いました。2月に今年度をスタートしてはや半年。プレーヤーさんの区画それぞれに、皆さんの個性が溢れています。畑3区画に挑戦中のMさんの畑には10種類以上の作物が見事に育てられています。1年目、2年目、3年目の区画それぞれの土の様子の違いも、他のプレーヤーさんに興味深く映っていたようです。今年からスタートのプレーヤーさんたちも、自然農の畑に苦労しながらも、思い思いに作付を工夫されていました。「これは何ですか?」「いつ種まきしましたか?」など、意見交換にも花が咲いていました。見学中に発見した一人のプレーヤーさんの枝豆の順調な膨らみに、ごくりと唾を飲み込んだのは、私だけでは無いはず(笑)。
共同作業は、通路に花を植えた花壇の草刈りを全員で行いました。隣の芝生農家さんからの除草剤対策にと、今年から始めた花壇プロジェクト。花が根付くか、除草剤が撒かれてしまわないかと心配でしたが、今のところ、花も彩りを見せ始めて順調に効果を表している様子。これからも管理に勤めていきたいところです。
午後の田んぼ作業は、田植え後の苗のチェックから。田植え集合日から2週間が過ぎ、ようやく新しい根っこが根付き始めたころです。毎年のことですが、植え方が悪くて根付かなかったり、水鳥が着水して苗が倒されてしまったりして、植えた箇所が歯抜けになっているところが見られます。そんな場所には田植え時に余っていた苗代の苗を利用し、補植を行います。同時に、植えた苗よりも勢い良く背丈を伸ばす雑草も、この時期に一度草刈りをしておきたい時期。雑草の様子にもよりますが、田んぼに暮らす草や虫の環境を考慮しながら、1列おきに草刈りするなど、これも自然農特有の手入れの仕方などを実習いたしました。
田植えが一通り済めば、あとは収穫までの定期的な草刈り作業のみ。今年の水の様子、雷雨、台風、様々に気になるところですが、心はすでに、秋の実りに向いている管理人であります。
共同作業は、恒例の畦草刈り。2週間前に草刈りしたばかりなのに、呆れるほどに雑草が生える畦道。放っておくと雑草の根やモグラの穴で畦道が崩れてしまいますので、どうしても定期的にこうして畦草刈りの作業を行うことが必要になってきます。1人でやろうとしたら3時間かかる作業も、6人でやれば30分で済ませられるように、地道な作業ほど、皆で協力して行えば楽なもの。あらためて、共同作業の素晴らしさを実感した集合日でした。
来月8月は9日が集合日です。皆様にお会いできることを楽しみにしています。
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